お習字から書道へ Section 52

スポンサーリンク

 通信教育を受けようと決心した、理由の一つは、専門家に見てもらって自分の字がどの程度なのかを知る事でした。

 しかし、以前よりも頭が整理できずに、混乱しているのが実情です。

 その理由は、課題を添削してもらった時の講評にあります。

 今回『毛筆書写事典』(續木湖山著)を見た時に感じた事は、この事典が、東京書道教育会の添削をする先生が柱にしていると感じたのですが、そこに書かれてある言葉は、小学生用に書かれた書風であると、記述があったことです。

 であれば、大人用の手本となる事典は、どのようなものかを知りたくなりました。すでに、私の東京書道教育会への課題は、そのような文字を書く事はなく、古典の臨書か、創作になっています。しかし、子供の初心者用、そして大人の初心者用の違いを知っておきたいと思っています。

 空手道を教える場合も、そのような区分けが必要なのか、考えてしまいます。空手の場合は、「人を見て法を説け」のように、大人であるとか、子供であるとかではなく、習熟度によって、教え方が違うだけで、手本になるものは、同じです。

 現在のところ、なぜ、大人と子供の手本に違いを持たせているのか、そのあたりが理解できていません。もう少し、研究が必要だと思っています。 

 さて、今朝も文字を選んで書く事にします。

 今回から『毛筆書写事典』(續木湖山編著)にある文字を手本にしようと考えたのですが、『毛筆書写事典』(續木湖山編著)は、小学生に適した書風で書いたとの記述がありましたし、書かれてある文字数が小学校で習う文字に限っていますので、やはり、今まで通り『楷行草筆順・字体字典』(江守賢治著)から、上手く書けそうな文字と、難しそうだな、と思う文字の二種類の文字を選ぶようにしました。

 前回は、「かわへん」「かたへん」「さとへん」を取り上げました。
 文字は、「靴」、「施」「族」「旗」、「重」「野」、を楷書で、「施」「族」「旗」「野」を書写体で書きました。
 今回は、「みへん」「ほこへん」「むしへん」「きばへん」「ひ」を取り上げました。
 文字は、「身」、「矛」、「虹」「蚊」「蛮」、「牙」、「化」「北」を楷書で書きました。
 

 「身」は、手本を良く観察した結果、足長の感じで書けば形が取れると思い書きました。
 しかし、自分自身感覚では細長くなり過ぎたように感じました。そこで『毛筆書写字典』(續木湖山著)を見て見ましたが、左払いがこれよりも長いだけで、やはり細長い文字でした。

 

 「矛」を書く時の注意は、中心をしっかり決める事だと思っています。しかし、実際には少し上の「マ」の部分が、僅か左に来てしまったように思います。

 文字は、ほんの僅かのずれでバランスが崩れるので厄介です。

 この文字は、冒険をして手本を見ずに書きました。
 


 「虹」は、手本の通り書いたつもりですが、どうもバランス良く書けていません。

 「蚊」も同様に手本をよく見たのですが、「文」の角度に問題があると思っています。

 「蛮」は、なんだかまとまり過ぎと言うのか、こじんまりし過ぎました。

 

 
 「牙」の三画目の横画は、横に引く線の勢いが途中で変わってしまったようです。字形は、これでも良いと思います。
 ポイントは、縦画で、ほんの少し左に傾いています。

 

  
 「化」は、線が細すぎました。もう少し太い線で書く必要がありました。失敗です。

 「北」は、左の部分の縦画が、活字と楷書では違います。この文字も一見これで良いように見えたのですが、後で見直してみると、右側の曲がりの部分が僅か上になり過ぎました。

 

   

 一口メモ 

 「書道技法講座〈楷書〉九成宮醴泉銘」(余雪曼著)が、「結体三十六法」と「結構八十四法」を基に九成宮碑文の特殊な結構を参酌して四十四に書き表したものを紹介します。
 今回は、その4回目です。
 【ここで書いてある文字は、九成宮醴泉銘を私が臨書したものです。赤い線は。『書道技法講座〈楷書〉九成宮醴泉銘』を参考に入れています。】
(8) 上中下相等法
 この書き方は、赤い点線で示したように、三つの部分を均等に書く事です。

 ただし、この文字は縦の中心軸に対して、左右均等にする事も重要です。

  
(9) 上中下不等法
 
 ここでは、上下の幅が広がっているので、幅広く書き、中の部分は上下よりも縦幅を狭く書くようにします。

 上下が幅広く、と言うのは、上の文字だけに当てはまり、下の文字の場合は、上下の横幅は狭く縦長に書きます。中の部分は幅広に縦幅を狭く書きます。

☆「結構八十四法」でも、文字の選び方に矛盾感じましたが、ここでも同じような矛盾を感じます。

【参考文献】
・青山杉雨・村上三島(1976-1978)『入門毎日書道講座1』毎日書道講座刊行委員会.
・高塚竹堂(1967-1982)『書道三体字典』株式会社野ばら社.
・関根薫園(1998)『はじめての書道楷書』株式会社岩崎芸術社.
・江守賢治(1995-2016)『硬筆毛筆書写検定 理論問題のすべて』株師会社日本習字普及協会.
江守賢治(1981-1990)『常用漢字など二千五百字、楷行草総覧』日本放送出版協会.
・江守賢治(2000)『楷行草筆順・字体字典』株式会社三省堂.
・余雪曼(1968-1990)『書道技法講座〈楷書〉九成宮醴泉銘』株式会社二玄社.
・續木湖山(1970)『毛筆書写事典』教育出版株式会社.

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です