文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【199】

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 今日の文字は『揚名ようめい』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百九十八段』を読んで見て、感じた文字です。

原文 現代文を見る 揚名

 

『高須院長 ウーマン村本と「いつかは会って話してみたい」』
(NEWSポストセブン 2019/02/09 07:00)

 美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長が世の中の様々な話題に、思いのままに提言をしていくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、話題となったツイッターでのやり取りやメディアの在り方についてお聞きしました。
—–中略—–
──特に韓国に関する報道については、メディアによって温度差があるのは間違いないですよね。

高須:イデオロギー的な立場もあるからそういうメディアがあるのも当然なのだろうけど、ただ露骨な反日のスタンスを決め込む今の韓国を支持するメディアは、ちょっと理解に苦しむ。韓国を支持するということは、日本の不利益を望んでいるようなものだからね。それを果たして「日本のメディア」として認めていいのか。ちょっとありえないな。いろんな立場の報道があってもいいけど、そういった国賊メディアだけはありえない。

 もしかしたら、政権批判の道具として韓国を利用しているというメディアもあるのかもしれないけど、それでもありえないな。日本に対して敵意を剥き出しにする韓国を擁護することと、安倍政権を批判することはイコールではないからね。韓国のおかしい部分をしっかりと指摘しながら、安倍政権を批判することだってできるはずだよ。にもかかわらず、明らかに常識を逸脱し続けている韓国を擁護するのはメディアの怠慢に他ならない。安倍政権を批判する材料もないのに、無理やり批判するために、韓国を持ち上げてるんじゃないの?とさえ思えてくる。
—–後略」

 個人的には、ウーマン村本さんに興味はないのですが、この記事の中で、私もこの意見に同意したい部分を取り上げました。

 ここに書かれてある『メディアによって温度差』がある事は、自由な国、日本ですから良いと思います。

 しかし、わざわざ国益にならない事をあげつらって如何にもその意見が正しいかのような、報道、あるいはテレビでのコメンテーターの意見には賛成しかねます。

 他の国を見ていると、国際感覚と言うのは、自国を大切にしながら、他の国とも仲良くして行こうとしているように思います。日本は何故だか、自国はほっておいて、正義を貫きたい輩が横行しているような気がします。その正義、本当に正義ですか、と言いたくなります。

 どうもこの頃は、インターネットだけに限った事では無く、タイトルが人の気を引くためか、内容とはかけ離れた、何事?と思うような文章が目立ちます。 
 
 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第百九十八段 〔原文〕

 揚名介ようめいのすけに限らず、揚名目ようめいのさかんといふものあり。『政事要畧』にあり。

 
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『現代文』

揚名介ようめいのすけには限らず、揚名目ようめいのさかんと言うものもある。『政事要略』にある。』

 

 

『揚名』

 なんだか、揚名介ようめいのすけと言われると、さいとうたかおさんの書いた「無用ノ介」のように、人の名前と思いました。「無用ノ介」も知っている人は、すでに少ないかも知れません。

 ここでは、揚名は『名目だけで、職務や俸禄(ほうろく)のない官職。平安時代以降、国司の介(すけ)(=次官)以下に多かった。』(出典:学研全訳古語辞典 学研.)とありますから、次官以下に多く付けられた通称でしょう。

 また、揚名目の『目』と言うのは、「さかん」と読み、大辞林第三版に次のような記述がありました。
 「律令制で、諸官司の幹部職員たる長官かみ次官すけ判官じよう主典さかんの総称。長官は業務の統轄、次官はその補佐、判官は一般事務の処理、主典は文書の作成を主な職務とする。八省はかみすけじようさかん、衛府はかみすけじようさかん国司かみすけじようさかんなど官司の種類により用字が区別される。四部官。」これは、四等官と言う役職の意味ですが、その中に赤文字にした所に、「介」と「目」がありました。ですから、両方とも国司の官司の種類であったのでしょう。

 この段も、だからどうした。という内容ですが、随筆と言うよりも、兼好法師の覚書のような気がします。何かの時のために、知識として覚えておいたのかも知れません。

 現在で言えば、窓際族とでも言うのでしょうか、部下のいない課長とか。しかし、少なくとも給与は支払われますから、この『揚名』より待遇は良いかも知れません。冒頭に書きましたが、まるで、「無用ノ介」ですね。

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