学校で習う漢字三体字典【小学六年生編】Part190

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 小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。

 理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。

 例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。

111. [][ソウ][まど][画数:11画][部首:穴]

『北三友』

 「文人に必要といわれている、琴、詩、酒の三つの友のこと。」【出典:四字熟語事典ONLINE.】と書かれています。
 インターネットで調べると、岩手県の特産品、純米酒が一番先に出てきます。
 私はお酒は嗜みませんので、文人にお酒は必要なのかどうかは分かりません。
 しかし、「酒なくて何の己が桜かな」と言う言葉もあるように、何かにつけて酒は必要なのかと思います。

楷書 行書 草書

112. [][ソウ][つく-る][画数:12画][部首:刂]

痍未だ癒えず』

 戦争で負った傷が、まだ治っていない様子を言う言葉ですが、戦争に限らず、人は心にも傷を負う事もありますし、実際に怪我をする場合もあります。
 心の場合は、癒されるのに随分時間がかかる時もあると思いますが、考え方一つで吹っ切れる場合もあるでしょう。
 怪我の場合は、若い間は何ともなく直ぐに治った傷も、最近では治るのに相当時間が必要だと思うようになりました。

楷書 行書 草書

113. [][ソウ][ ショウ][よそお-う][画数:12画][部首:衣]


『一髪 二化粧 三衣

 女性を美しく見せるための、三条ですかね。これも好き嫌いなのかも知れません。
 髪の毛に執着しこだわる人がいるようですが、私は髪の毛にあまり興味はありません。ま、私が髪の毛の事を言うのも可笑しいかも知れませんが。
 最近は確かに化粧の上手な人がいるようです。化粧品も進化しているのでしょう。
 私の好みを言うと、化粧をしてない方が好きですけど。私の好みを言っても、仕方が無いと思いますのでこのへんで。

楷書 行書 草書

114. [層][ソウ][画数:14画][部首:尸]

『オゾン層』

 オゾン層破壊と言われて30年以上になりますが、一向に改善される様子はありません。逆に地球の為には良くない事が進んでいるように感じます。
 これも、経済活動優先の余波かも知れません。
 そもそもオゾンと言うのは有害だと聞きますが、大気を浄化する働きがある事でも知られています。うまく活用すると除菌や脱臭効果があるので、今では食品や医療・介護など広い分野で使われていると言います。

楷書 行書 草書

115. [][ソウ][みさお][あやつ-る][画数:16画][部首:扌]

そうこ

 どんな場合にこの言葉を使うのか、私には見当もつきません。しかし、もし文章などに出てきた場合に、知識として知っておくと良いと思います。
 まず「」と言う漢字ですが、一般的には「中国古代、儀式に用いられた大型の酒器。細い筒形の胴に朝顔状に開いた口縁と足とがつく。」【出典:デジタル大辞泉 小学館.】との説明があります。これでは意味が解りませんので、漢和辞典の登場です。その意味の一つとして「文字を記すための木の札」と言うのがありました。
 『そうこ』は、同じデジタル大辞泉に、「詩文を作ること。文筆に従事すること。」とありました。また同じ辞書に《「觚」は四角い木札。古代中国でこれに文字を書いたところから》と言う但書が記載されています。
 なるほど、と理解は出来ましたが、今では木の札ではなく、色々な記憶媒体があり、木の札の何倍の情報を書き込むことが出来るのでしょう。いや何倍ではなく何億倍、何兆倍、もっと記憶できるかも知れません。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学六年生の文字の111.~115.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【窓】・穴部(けつぶ)・あな・あなかんむり
  2. 【創】・刀部(とうぶ)・かたな・りっとう
  3. 【装】・衣部(いぶ)・ころも・ころもへん
  4. 【層】・尸部(しぶ)・しかばね・しかばねかんむり・かばね・かばねだれ
  5. 【操】・手部(しゅぶ)・て・てへん

 ・・・・つづく。

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