学校で習う漢字三体字典【小学六年生編】Part195

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 小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。

 理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。

 例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。

136. [][ツウ][いた-い][いた-む][いた-める][画数:12画][部首:疒]

定思

 「痛い思いをしないと分からない」と言いますが、この言葉は、痛さが無くなって、その痛みを思い起こすことと、失敗や困難であった事などを反省して、次の糧にすると言った意味で使うと思います。
 空手道でも、机上論では上手くは成れません。自分で実際にやってみて、ある時には痛い思いをしないと分からない事もあります。
 そうは言っても、実際の仕事などで、何度も失敗をする事も出来ません。そんな時には、人の痛みを自分の事のように感じる事も、大切な事なのかも知れません。
 また、その痛みを成功の糸口にしないと、ただただ痛いだけで終わってしまいます。

楷書 行書 草書

137. [][テキ][かたき][画数:15画][部首:攵]

『あなたが出会う最悪のは、いつもあなた自身であるだろう。』

 フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェと言えば名高い哲学者です。そんなニーチェの言葉を挙げて見ました。
 色々考えを巡らせて、行きつくのは自分自身と思う事が殆どでしょう。
 仮に本当に自分自身以外が原因であったとしても、変える事が出来るのは、現在の自分だけです。
 お釈迦様も「自灯明法灯明」と入滅する前に弟子に言い残したと言われています。

楷書 行書 草書

138. [][テン][画数:10画][部首:尸]

『表現の不自由・その後』

 ここで取り上げたのは、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展の呼称です。
 この
芸術監督の津田大介氏が、テレビの番組に映像出演していたのを聞いていて、どうも釈然としないので考えて見ました。
 まず、表現の自由は、憲法21条で保障されていますが、そもそも、その自由とは国家を対象としての自由だと考えられます。ですから、個人間の問題には立ち入っていないのです。
 表現の自由を自由気ままに発しても、国はとやかく言えませんが、個人は異議を唱える権利を持っています。
 今回の場合、何だか納得しずらい気持ちになるのは、自由だからと何をしても良いと言うのが腑に落ちないからでしょう。
 しかし、この表現の自由には、個人は対抗できるようになっています。例えば表現の自由によって、個人が名誉を著しく棄損された場合などは、刑法や民法によって損害を請求できる場合があります。
 ただ私がまだもやもやしているのは、この芸術監督の津田大介氏が説明しているのを聞いて、なんだか今流行りの炎上商法のような気がしたからです、もちろんこれは私が一方的に感じた事ですから、この監督に確かめた分けではありません。
 だとしたら、マスコミも県も市も、そして民衆も、まんまとその意図する商法に乗せられた事になると思ったのは、穿った見方、あるいはゲスの勘繰りなのでしょうか。

楷書 行書 草書

139. [][トウ][う-つ][画数:10画][部首:言]

『江戸のかたきを長崎でつ』

 「江戸の敵を長崎で討つとは、意外な場所や筋違いなことで、以前受けた恨みの仕返しをすることのたとえ。また、関係のない者を討って気を晴らすことのたとえ。」【出典:故事ことわざ辞典】。
 執念深く相手を恨んで仕返しをするのは、この言葉の使い方としては誤りと説明がありますが、この辞典を読む限り、間違いとは言えないようです。
 間違いと言うのであれば、「江戸で負けた相手を長崎の人が討ってくれた」と言う諺にした方が、語源としては筋が通ると思います。
 一説には「大阪の見世物師が江戸で江戸の見世物をしのぐ勢いで大成功をおさめたが、その見世物師が大阪で長崎の見世物師に人気を奪われた」と言う話が元であるとも云われています。

楷書 行書 草書

140. [][トウ][画数:10画][部首:儿]

『一独裁』

 中国や北朝鮮などが、一党独裁の国だと思っていましたが、ヘゲモニー政党制国家と書いてありました。一応一党ではなく他の政党もあるようです。
 確かに多くの政党が入り混じるのも、混乱を招く場合がありますので、必ずしも一党で支配する事が悪いとは思いません。
 世の中で一番良い制度は、君主主義と聞いたことがあります。しかし、これには但し書きが付きます。その君主が神である場合に限ります。
 ですから、一党支配をするのであれば、神とは言わないまでも、国民の為の政治が行われる事が第一条件でしょう。
 国民の為、国益と言うのも、度が過ぎると国際社会では認められない事になりますから、そこには国どうしの協調が必要になります。余り国益を強調し過ぎると、反って国益に反する事にもなると思うのですが。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学六年生の文字の136.~140.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【痛】・疒部(だくぶ)・やまいだれ
  2. 【敵】・攴部(ぼくぶ)・ぼくづくり・ぼくにょう・のぶん・しぶん・とまた
  3. 【展】・尸部(しぶ)・しかばね・しかばねかんむり・かばね・かばねだれ
  4. 【討】・言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  5. 【党】・儿部(じんぶ)・にんにょう・ひとあし

 ・・・・つづく。

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