中学校で習う漢字三体字典 Part112

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

556. [][セイ][ショウ][画数:8画][部首:女]

氏』

 法律上は姓と言う呼び方は無いのですが、普通の会話の中に姓名と言う単語は出てきます。
 「日本人の姓名のローマ字表記に関して、『姓・名』の順が望ましいとされています。」と文部科学省の柴山文化相が昨年言っています。しかも、パスポートにも姓/surname、名/Given nameと表記されています。
 しかも氏で良いのに苗字と言う場合もあります。もう混乱してしまうほど色々な呼び方があるようです。
 特に苗字の後に氏をつけたり、複数の場合には、例えば三人の場合三氏などと使いますから、この「氏」をなぜ法律では、苗字にしたのでしょうか。もちろん私に解る分けはありません。

楷書 行書 草書

557. [][セイ][画数:8画][部首:彳]

夫家之ふかのせい

 現在では、ニートとか、あまり近頃聞きませんがプータロー、女性の場合はプー子と言うらしいのですが、これは余談でした。兎に角こういう職の無い人に税金を掛ける、いや罰金として徴収した事が周の時代にあったらしいです。
 憲法には、「第三十条 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」とありますが、この法律に定めるところ、と言うのが問題です。
 ざっくり言うと所得のない人は納税の義務が発生しないので、いわゆるニートには納税の義務がないのですが、このニートが買い物をした場合には消費税がかかります。
 要するに今日本は国民主権ですから、税金を払う義務はありますが、年貢のように国に取り上げられているのではありません。良かったですね。時代が変わって。
 それでも、収入が無いと生活に困りますから、少なくとも義務教育の間に、働いて収入を得て生活すると言う事をもっと教えるべきだと思います。
 私もそれが解るまでに、相当の年月を要しました。何でも、ありのまま、自由にしていると、結局不自由な人生を送る事になるようです。

楷書 行書 草書

558. [][セイ][画数:8画][部首:齊]

東野語せいとうやご

 中国の戦国時代、斉の国の東部の事を指して、下品で田舎びていると言っているのですが、日本でもまだ田舎者とか言っているような気がします。
 学生の時に岡山出身の友達が、岡山の女性は口が悪い、と言っていた事を思い出しました。
 私の印象はまた違っていて、特に女性の場合は、方言がなんとなく可愛く思っています。ただ、仙台の友人の家に泊まった時は、家族で話されると、外国に行ったような気持ちになりました。会話が全く理解できないのも、困りますが。もう半世紀以上も前の事です。
 私は江戸っ子の言葉は好きですが、標準語と言われている東京の言葉は、なんだかそっけなくて、味がないと思っています。やはり語彙が少ないせいかも知れません。
 最近はテレビの普及かも知れませんが、だんだん方言も無くなっていくような気がしています。私自身も昔のはんなりした大阪弁を忘れてしまいました。

楷書 行書 草書

559. [][セイ][画数:9画][部首:牛]

『自己犠

 今自分の事を後回しにして、人の事を優先する人も少なくなったような気がします。
 犠牲も行き過ぎると良くないと思うのですが、あまり自己中心的な考えは、反って自分を窮地に立たせるような気がします。
 世の為、人の為とは言いませんが、少なくとも大切に思う事、あるいは大切な人に対しては、自己犠牲も必要だと思っています。と、言うより犠牲とは思わないのが、大切な事であり人かも知れませんが。

楷書 行書 草書

560. [][セイ][画数:10画][部首:冫]

苦雨くうせいふう

 冷たい雨風が長く続くのは、好きではありません。日本は梅雨の季節がありますが、暖かくなりかけですから、この四字熟語のような事にはならないと思います。
 しかし、梅雨の季節は、ジメジメして気持ち悪いですね。家の中に湿気が多くて困ります。
 人間は勝手な物で、湿気が無い時は、わざわざ加湿器で湿度を上げたりします。贅沢になったのか、それとも気候の変動なのか、あるいは、家の形態が変わったのか。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の556.~560.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【姓】女部(じょぶ)・おんな・おんなへん
  2. 【征】彳部(てきぶ)・ぎょうにんべん
  3. 【斉】斉部(せいぶ)・セイ
  4. 【牲】牛部(ぎゅうぶ)・うし・うしへん
  5. 【凄】冫部(ひょうぶ)・にすい

 ・・・・つづく。

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