中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
561. [逝][セイ][ゆ-く][い-く][画数:10画][部首:辵]
『夭逝』
才能があって将来を期待されていた人が若くして亡くなった場合に、こういう言葉をつかいます。
よく似た言葉に「夭折」があります。意味は変わらないのですが、「逝」の方が尊敬して言う言葉として、目上の人などに使います。
いくつまでが若いと言えるのか分かりませんが、50歳でも60歳でも人によっては惜しいと思えますので、そんな時はやはり悲しい気持ちになります。
私などの場合は、すでに70歳を超えていますので、いつでもOKです。
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562. [婿][セイ][むこ][画数:12画][部首:女]
『婿は座敷から貰え 嫁は庭から貰え』
もうこんな事を言う人はいないかも知れません。これは、家柄を重んじる時代に出来た諺でしょう。
意味は婿を取る時は、自分の家より位が上から取ると、自分の家の格式が上がると考えたのでしょう。逆に嫁は家の格式が下からもらった方が、嫁に威張られないで済むのでしょう。
私の時代が丁度、お見合い結婚と恋愛結婚の岐路だったかも知れません。今ではインターネットを通して付き合う人が増えているとか、時代によって変わるのですね。
どちらが良いのか、それは分かりません。見合い結婚でも恋愛結婚でも、上手く行く場合もあれば、破局を迎える事もあります。人それぞれと言う事で・・・。
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563. [誓][セイ][ちか-う][画数:14画][部首:言]
『祖逖之誓』
今でもあるのでしょうか。出世するまで帰れない。などと決意をして故郷を出てきた人。
私の若かったころは、結構そんな人がいました。そんな人は決意がありますから、滅多な事で挫けたりしません。ハングリー精神と言うのか、私のような浮き草暮らしのように彷徨っているのとは違い、芯が通っているように思えます。
出世を望むかどうかは別にして、何か目的があり、目標を定めたら、決して挫けずやり遂げたいものです。そんな時には、この四字熟語のような自分自身に誓をする必要があるのかも知れません。
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564. [請][セイ][(シン)][こ-う][う-ける][画数:15画][部首:言]
『金請けするとも人請けするな』
請け、と言うのは保証人と言う事です。借金の保証人になっても、人の保証人にはなるな、身元保証人にはなってはいけない、と言う諺です。
私はどちらにもなった事がありましたが、ある事を境にどちらの保証人にもならない事に決めました。
自分が後始末できる事であれば、借金でも身元でも保証人になれば良いと思っています。保証人になるだけの関係であればですが。
ここでなぜ身元保証人にはなってはいけないと言われているかと言うと、人間はどんな事をしでかすか分からないからです。お金は、お金があれば済ませる事ができますが、何があるか分からないものの保証など、できるものではないと言う事です。
人は信じても良いですが、人のする事は信じられないと言う事、「罪を憎んで人を憎まず」でしょうか。
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565. [醒][セイ][画数:16画][部首:酉]
『半醒半睡』
意識朦朧、こんな事ってないですか。そう度々でもありませんが、夢なのか現実なのか判らない事があります。
夢なんですが、その時は夢とは思えません、朦朧としていますから。こんな状態を『半醒半睡』と言うのでしょう。
「寝ぼける」と言う事なんでしょう。子供が『半醒半睡』って言うのは、結構可愛いものです。私のような老人はただの迷惑ですね。
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