国連総長、ワクチン・ナショナリズムに警鐘 裏取引や過剰確保を批判
AFPBB News 2021/01/16 20:45

【AFP＝時事】国連（UN）のアントニオ・グテレス（Antonio Guterres）事務総長は15日、世界の新型コロナウイルスによる死者が200万人を超えたことを「痛ましい節目」を迎えたと嘆き、「ワクチン・ナショナリズム」に警鐘を鳴らした。

　グテレス氏は、「われわれはきょう、ワクチンの空白を目にしている」と述べた。「ワクチンは、高所得の国々にすぐ行き渡ったが、特に貧しい国々には全く届いていない」

　グテレス氏は、「科学の面では成功しているが、連帯の面では失敗している」と指摘。名指しこそしなかったが、「裏取引をしている国や必要以上のワクチンを確保している国もある」と批判した。

　さらに、「各国政府には自国民を守る責任があるが、『ワクチン・ナショナリズム』は自滅行為で、世界の復興を遅らせることになる」と訴えた。「1国だけでは、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に打ち勝つことはできない」

　裏取引をしている国があるようです。まさか日本では無いでしょうね。無い事を祈ります。

　しかし、一日も早く自国にワクチンを、と思う政府の気持ちはよく解かります。

　国連の総長としては、言いたい気持ちはよく解かりますが、国連の加盟国の中で資本主義の国とはそんな一面があります。弱肉強食と言うのか、優勝劣敗と言えば良いのか、そんな世界が広がったと言う事でしょう。

　資本主義社会が全て悪いとは思いませんが、どんな主義でも一長一短はあるものです。この機会に少し軌道修正が必要なのかも知れません。

　ただ、日本の場合は、完全な資本主義から少し社会主義的な部分もあるように思います。極端に共産主義であるとか社会主義が良いとも思いませんが、世界は、どこかで主義主張も変化しなければならないのかも知れません。

　ピンチはチャンスと言った人がいたと思いますが、全てがチャンスになるとも思えませんが、変化する時代には、変化する勇気も必要かも知れません。