【東京五輪】橋本聖子会長 尾身発言に言及「どのように乗り越えていくかも重要な役割」
東スポWeb 2021/06/04 17:35

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長（５６）が４日、都内で定例会見を行い、改めて開催に意欲を示した。

東京五輪の開幕まで残り５０日を切ったが、新型コロナウイルスが終息するメドは立っておらず、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長（７１）は２日の国会で、今夏の開催について「今の状況でやるというのは普通はない」との見解を示し、大きな波紋を呼んだ。

そんな中、橋本会長は「尾身会長の発言は非常に重要であり、そして組織委としても受け止めなければならない。より簡素化、そして最適化に向けて一層の努力をしていかないと、みなさんにご理解をいただけないと思っている」とコメントした上で「どのように乗り越えていくかも、東京五輪を開催することでレガシーとして残していくことも重要な役割だと思う」と理解を求めた。

　ちょっと前のニュースですが、私も前々からこの分科会の尾身会長の発言には違和感を感じていました。

　自民党内（尾身会長の発言に対する田村憲久厚生労働相）からの発言や、丸川五輪相（尾身会長の発言をうけて）の発言も理解は出来ますが、何より、外部から次の発言がありました。

　『茂木健一郎氏、尾身茂会長をバッサリ「一体何の『専門家』なのか。道徳か？」』（尾身会長の発言に対して）

　詳しい内容については、リンクを貼っていますのでご確認してもらいたいのですが、この茂木氏曰く、本当に一体何の専門家なのかと思ってしまいました。

　茂木氏もこの中で言っていますが、『検査、ワクチン接種、医療体制などのテクニカルなことをほとんど何もやらない』のが事実だとしたら、尾身会長は、何をしているのでしょうか。

　前から思っていて、何度かこの分科会会長の事をこのブログでも取り上げましたが、会長と言う名前に勘違いしているような気がします。発言の内容よりも、自分のいる立場についての事です。

　厚生労働省のホームページには、『「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染動向のモニタリング、ワクチン接種のあり方・優先順位、今後の対策等を審議するもので、令和２年７月３日に設置されました。分科会の庶務は、関係行政機関の協力を得て、内閣官房において処理されています。』と言う事ですから、会長と言えどもオリンピック開催の是非について語るのは、越権行為という他はありません。

　まして、政府の一つの機関ですから、総理大臣の発言に異議を唱えて言うならば、その肩書に辞意を表明し、一専門家として発言するのが妥当だと思います。

　一専門家として、根拠を示してオリンピックは開催しない方が良いと言うのであれば、聞く耳は持ちますが、根拠の無い発言を、しかも立場上発言をしても良いのか、こちらの方が疑問に感じます。