文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【149】

 今日の文字は『とし』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百四十八段』を読んで見て、感じた文字です。

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クリスマスイブ

 来週は、クリスマスイブらしいです。クリスマスも日本の物ではないですが、子供の頃から馴染みが深いイベントです。

 ハロウィンは、なぜあんなに騒いでいるのか良く分かりませんが、子供達が大人になる頃には、クリスマスのように日本人に溶け込んでいるのかも分かりません。

 で、今はこの「クリスマスイブ」を練習しています。と言うより、老人性の声帯委縮で、思った音階が出せません。ようするに、リハビリです。

 すこし、喋ると、声がかすれて、時々声が出なくなる事もあります。若い間に喋り過ぎたのかも・・・・・。

 この歌、私には似合わないかも知れません。と、言うより、多分大笑いする人がいるでしょう。でも、いま頑張って覚えようとしています。
 
 さぁ、今日は、歳の話です。

 
徒然草 第百四十八段 〔原文〕

 四十よそぢ以後の人、身に灸を加へて三里を燒かざれば、上氣のことあり。必ず灸すべし。

 

 

『現代文』

『四十歳を過ぎると、身体に灸をすえ、三里(ひざがしらの下の外側の少しくぼんだ所)を焼かないと、のぼせる事がある。必ず灸をすえるべきである。』

 

 

『歳』

 これは、灸が万病に効くと言われた時代の事で、現在は寿命も違いますし、医療も格段の進歩を遂げています。

 兼好法師の時代にも『灸』があった事は、『医心方』と言う日本では最古の医学全書とされてい書物にもありますので、平安時代の中期には朝鮮半島から日本に伝わったものと思います。

 随分古いものと思われますが、今でも鍼灸の看板を掲げている所もありますし、また見直されているふしがあります。

 今では四十歳とは思えませんが、ある程度の歳になると、身体の自然治癒力が劣るのか、治りが遅くなります。これは実感です。

 お灸をすえると言う意味で、説教を食らった事は、数え切れませんが、お灸と言うものをした記憶はありません。

 もう、6, 7年前になると思いますが、右足のハムストリングを壊してしまい、2年間程治らずに放置していました。その影響か腰にまで負担が来て、鍼灸院を訪ねた事がありました。

 そこは、筋肉の深部の様子を見る事ができる機械がある、と言うので試して見たのですが、やはりハムストリングの深部の筋肉に裂傷の跡が見られました。

 その時に、針に電流を通したと思いますが、治療をしてもらいました。直ぐには効果は感じなかったのですが、徐々に回復し、今は治った状態です。

 もちろん、原因が分かったので、自分でカリキュラムを作り、鍛え直したのですが。

 あちこち、ガタが来ているのですが、今は背中の左側の肋間筋が故障しているようです。これは、どこの医者でも分かりませんでした。で、いつものように自己判断しているのですが、寝返りをしても痛い時もあります。

 『必ず灸すべし。』と自信をもって言えれば良いのですが、どこかが悪い場合は、まず西洋医学で検査してみましょう。

 例えばレントゲンなどで見て、それでも判らない場合は、東洋医学です。そして、結果が思わしくない場合は、民間療法、そして自己判断して自分で治す。こんな方法で結構色々故障を治してきました。

 ただ、ここで言われているような、年齢によってではなく、自分の身体を自分で感じる事も必要かと思います。

 「自分の事は自分が一番よく知っている」、これはそうとも言えないと思っています。しかし、自分の身体は「自分しか感じらない」事も事実でしょう。

 殴られれば痛いと思うでしょうが、微妙な身体の変化、違和感を感じるようにした方が良いと思います。若いうちは、それでも勝手に治ってくれますが、やはり私の場合は、65歳を過ぎてから簡単には治ってくれなくなりました。

 最近一つ気付いたことがあります。姿勢です。 歳を取ると姿勢に気をつけましょう。若い頃には気にならないくらいの姿勢の悪さが、歳を取ると、気が付く位、姿勢が悪くなるようです。

 背中が曲がる、顎が出る。骨盤が後傾して前かがみなる。いずれも筋肉の衰えと思います。気が付いたら姿勢を正しくするだけでも、筋トレになりますよ。

 ですから、ここで言われているように四十歳とは言いませんが、 自分で治りが遅いと気付いたら、身体の変調に耳を傾けるようにした方が良さそうです。