文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【188】

 今日の文字は『慎重しんちょう』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百八十七段』を読んで見て、感じた文字です。

原文 現代文を見る 慎重

 

☆塩焼きそば 二人分

 ちょっと、ソース焼きそばに飽きたら、この塩焼きそば、いけます。

  1. 用意する物
    (1)焼きそば生麺【2玉】
    (2)ラード【大さじ2杯】ラードが無ければ、サラダオイル。
    (3)豚肉【100グラム位】(適量)
    (4)キャベツ【3枚程度】一口サイズに切っておく。
    (5)冷凍イカの足【3本程度】2cm位に切っておく。
    (6)ガラスープの素【大さじ1杯】味見をして追加可。
    (7)塩コショウ【少々】先に味見をして必要なら適量。
  2. 作り方
    (1)フライパンを熱してラードを入れ、弱火で豚肉を炒める、色が変わったら、もやし、キャベツ、冷凍イカを入れて炒める。
    (2)麺をほぐし炒めながら混ぜ合わせる。
    (3)ある程度混ざれば、1.の(6)(7)を入れて混ぜ合わせる。

    皿に盛ったら、紅ショウガなどがあれば乗せると、一段と美味しくなります。 

 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第百八十七段 〔原文〕

 萬の道の人、たとひ不堪なりといへども、堪能の非家ひけの人にならぶ時、必ずまさることは、たゆみなく愼みて輕々しくせぬと、ひとえに自由なるとの等しからぬなり。

 藝能・所作のみにあらず。大方の振舞ひ・心づかひも、愚かにして謹めるは得の本なり。巧みにしてほしきまゝなるは、失の本なり。

 

『現代文』

『多くの道を志す人は、たとえその道に優れていなくても、優れた専門外の人と比較した時に、必ず勝るのは、油断なく慎み、軽々しい行いをしない。これはひとえに好き放題する事と同じではないと言う事である。

 芸能や所作だけの話ではない。大方の立ち振る舞い、心配りも、馬鹿のように慎重にするのが成功の基である。巧みであっても好き放題するのは、失敗の基である。』

 

『慎重』

 『堪能の非家ひけの人にならぶ時、必ずまさること』とありますが、そう言い切る事が出来ないのが世の中だと思っています。

 世の中は広いですから、どんなにその道に長けていても、仮に達人であったとしても、ずぶの素人に引けを取る事があります。勝負と言うものはそう言うものです。例え、それがルールの上であったとしてもです。

 たとえて言えば、体格差などはその良い例だと思います。その体重は、概ね持って生まれたものですが、これは努力によって持つ事ができない才能と言えるでしょう。関取が食事で体重を増やす努力をしますが、これも限界があります。特に、身長など、努力して2mになる事もないでしょう。

 見た目だけではなく、反射神経や運動能力は、努力すればある程度の成果を得られるでしょうが、初めから人より優れている人もいます。

 だとすれば、何も素人だからとか専門にしているからとかは、頭の中から消して置いた良いと思います。

 もちろん、それがここで言われている『たゆみなく愼みて輕々しくせぬ』にあたるのでしょうが、私は経験から言える事は、そんな高尚な意味では無く、人を侮っては思わぬ不覚を取ることを、何度か経験しているからです。

 そして、思ったのは、同じ舞台に上がれば、素人も玄人もないと言う事です。あるのは勝負の結果だけです。

 最近は有言実行なのか分かりませんが、ボクシングなどでは、相手を誹謗中傷して、如何にも自分の方が強いと鼓舞する様子を見ます。以前は格闘技にその傾向が見られましたが、最近では流行なのか、他のスポーツでも大言壮語する人が主流になったように思います。

 多分にマスコミ受けするコメントだとは思いますが、少なくとも勝負の結果は、「神のみぞ知る」のだと思います。

 松濤館流空手道の始祖である、船越義珍師の言葉に『謹慎謙譲空手道最大の美徳』と言うものがあります。これは、ここで言われている事と同じ事だと思います。

 しかし、これはまず『謹慎謙譲』出来る自分を作る事が先決であると思っています。私などは、まだまだその域に達しているとは思えません。

 ですから、当然、人を侮らないようにしますし、傲慢な態度や、人を見下すような事が出来ないと思っています。にも拘らず、人が傲慢な態度や高飛車に出る人を見ると、憤慨してしまいます。この時に『謙譲』と言う言葉を思い出すべきですね。

 ただ私の事を傲慢だと思っている人も数多くいる事は知っています。それは、私は年上であっても年下であっても、あるいは地位が高いとか、経済力がある人だからと言って、極端にへりくだった態度を取らないからでしょう。きっとその人は、自分より下に扱いたいのでしょうね。

 礼は欠かないようにしているつもりですが、相手にとっては不十分なのでしょう。振り返ると、私の人生は随分この事で損もしたと思っています。