文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【219】

 今日の文字は『きつね』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第二百十八段』を読んで見て、感じた文字です。

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☆『米朝で拉致議論、首相「次は私が向き合う決意」』
(読売新聞 2019/02/28 20:09)

 「安倍首相は28日夜、ベトナムから帰国中のトランプ米大統領と約10分間、電話で会談し、2回目の米朝首脳会談について説明を受けた。首相は会談後、首相公邸で記者団に「安易な譲歩を行わず、同時に建設的な議論を続け、北朝鮮の具体的な行動を促していくトランプ氏の決断を全面的に支持する」と語った。

 日米両首脳は今後も緊密に連携することも確認した。拉致問題については、トランプ氏が27日に金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と1対1で行った会談で提起し、首相の考え方を伝えた。その日の夕食会でも、米朝首脳は拉致問題をめぐって「真剣な議論」を行ったという。

 首相は「次は、私自身が金委員長と向き合わなければいけないと決意している」とも語り、金委員長との直接対話で問題解決を図ることに意欲を示した。

 首相は2月20日の日米首脳電話会談で、拉致問題を米朝首脳会談で取り上げるようトランプ氏に要請していた。」

 昨日は国会中継を少し見ていました。相変わらず野党の無能さを知るだけでした。

 トランプさんの会見も聞いていましたが、私には賢い人に見えました。確かに米国は神でもなければ、国際警察でもありません。

 いい加減に日本も、自分の国は自分たちで、経済的にも軍事的にも守れる国にならないといけないと、つくづく思いました。

 韓国や北朝鮮の事を、私も身勝手な国だと思っています。それは今も変わりません。しかし、日本も視点を変えれば随分身勝手な国だと思われても仕方ないのではないでしょうか。これだけ経済成長を果たせたのは、やはりどう過小評価しても、軍備に必要以上にお金がかからなかったからで、そろそろ守れる国を造っても良いのではないでしょうか。

 軍備を持ったから、戦争をしろとは決して言いません。戦争に巻き込まれないように軍備を持つ必要があると思います。

 ただ軍備を整えたから、他国にそれを基に交渉の材料にする事は、日本の国の威信にかけても避けたいとは思います。

 できれば、国際社会のすべての国が、軍備なんて必要の社会になれば良いのですが、今のところ、机上論であり理想です。今もどこかで戦争が起こっているのですから。 
 
 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第二百十八段 〔原文〕

 狐は人に食ひつく者なり。堀河殿にて、舍人が寢たる足を狐にくはる。仁和寺にて、夜、本寺の前を通る下法師に、狐三つ飛びかゝりて食ひつきければ、刀を拔きてこれをふせぐ間、狐二疋を突く。一つはつき殺しぬ。二は遁げぬ。法師はあまた所くはれながら、事故ことゆえなかりけり。

 

『現代文』

『狐は人に噛みつくものである。堀河殿で、舎人が寝ていた時に足を狐に食われた。仁和寺で、夜、本寺の前を通る下級の法師に、狐が三匹飛び掛かり噛みつかれたので、刀を抜いてこれを防ごうと狐二匹を突いた。一匹は突き殺し、後の二匹は逃げられた。この法師はあちこち噛まれたが、事なきを得た。』

 

 

『狐』

 鎌倉時代には、京都の町に狐がうろうろしていた状況は、解りました。

 町と言っても、現在のようなコンクリートで固められた道路でもなく、住まいと言っても木造ですし、キツネやタヌキ、イノシシなんかも普通にいたのでしょう。

 狐だから人を喰うのではなく、人を外敵だと思えば獣は、かぶりつくと思います。

 この文章から伺い知る事はできませんが、私が知っている狐と言えばお稲荷さんにいる狐です。伏見稲荷大社では、キツネを稲荷神の使いとして扱っています。

 ですから、キツネを刀で突き殺して、祟りも無かった、と言いたかったのか、とも、穿った見方をしてしまいました。