「突きのスピード」を試す |
二十歳を迎える頃までは、落ちてるもの全てが試し割の為にあるものと、誤解!?してました。瓦・煉瓦・ブロック・石・木の棒・板切れなど、なんでも割れる物なら、一度は手に取ってみました。
その頃、私の家の風呂は、薪を焚いていましたので、板切れや棒を素手で割っていました。もちろん、時代劇に出てくるような、本格的な薪ではありません。それでも、割れない物もあり、足で何とか割るという具合です。
家の庭に巻き藁も立てていました。今考えると近所迷惑な話です。その当時は、どうかしてたとしか考えられませんが、拳頭が割れて、骨が見えても、止血のために、巻き藁の藁を拳頭に詰めて、まだ突いていました。よく、破傷風にならなかったものだと感心?しています。
これが、空手の本分ではないと知るのは、それから随分経ってからの事でした。恋は盲目と言いますが、何かに魅せられると言うのは、理性を失うことなのでしょうか。
ある時、ダイナミック空手と言う本を購入し、大山倍達氏によるロウソク消しを目にしました。早速試して見ました。ただその本に書いてあったような直径2cm~3cmの太い洋ロウソクが家にはなく、1cm程の物で試して見ました。結構簡単に消えるので、3本程束ねて消す練習をした記憶が残っています。
当日発送って書いてあったので、次の日待っていたのですが、その次の日も、またその次の日も届きません。ん・・? と、思って、インターネットで販売元を探すと、何と、お盆休みでした。京都の仏具店でもお盆は休むのか、と納得したような、しないような。
「和蝋燭」というのは、相当の風でも消えないという事を、昔見たテレビの番組で知りました。
本日(2017/8/18)、朝、ようやく届きました。
早速、荷物をほどき、中身を取り出し、火をつけました。直径2cm。希望の物でした。内心、消えないだろうな、と思いながら、試して見ました。
試し割より、お金がかからず、何度も試して見れるので、スピードを上げる練習に試してみては、どうですか。
【参考文献】
・大山倍達(1923-1994)『ダイナミック空手』 日貿出版社.