私は、少し違うニュアンスをもって、『文武両道』を捉えています。
一つは、勉強は出来なかったから、過去には戻れないし、いまさらテストを受けて結果を得る勉強に興味もありません。
私は空手道の道を歩んでいます。
『道』ですが、その基礎になるのは、武術であり、武術を昇華したものを武道と思っているからに他なりません。
ですから、今の競技空手に興味がある分けではありません。しかし、競技空手はあくまでも、スポーツであり、現在の繁栄は喜ばしいと思っています。
中には、異端児がいても良いと思っています。現在の公益財団法人全日本空手道連盟副会長の栗原茂夫先輩も、昨年あるパーティで一緒になった時、私の事を仙人だと言っていました。良い意味か、悪い意味か、それは、疑問です。
『文武』の『文』を『書道』にと思い、少しだけ『文字』を書くように、生活の中に取り入れました。もちろん『文字』と言っても、毛筆の国字です。
一日一文字を目標にして、書く事にしました。そこで、今日は『草』を書きました。『徒然草』の『草』です。
先週、孫が遊びに来て、百人一首のカルタで、坊主めくりをしました。
そこで、百人一首を毛筆で書いてみようと思い、その意味を考えて見ました。
『春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山』持統天皇
この歌くらいは、聞いたことがあります。
この意味は、単に、春が過ぎて、天の香具山に白い衣が干されているのを見て、ああ夏だなあ、と思った歌でしょう。勝手な想像です。
文学的素養の無い私は、それで!?
そこで、俳句や和歌などの詩歌を少し勉強してみる事にしました。勉強といっても、テストのための勉強ではなく、理解すると言う意味です。
いきなり、俳句や和歌と言ったものではなく、文章として書かれてある『徒然草』が思いだされました。
いきなり、と書いたのは、5・7・5や5・7・5・7・7と言った言葉を集約し多くの文字から選択し、言葉を選んだものは、私には難しいと思ったからです。テレビ番組「プレバト才能ランキング」を見ていると、文字の選び方や一文字の重さを痛感し、難しいと思った影響だと思います。
『つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。』から始まる文章は、良く知られる所です。
私は、ブログを始めて、今月の18日で満1年になりました。その間、体調を壊して2日間、そして大晦日から正月の6日までの一週間は、投稿を休みましたが、他は休まず毎日のように書き続けています。
まさに、『つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば』ではないかと思いました。
『徒然草』は、現在のブログではないかと思い、これは研究してみる価値は十分にあると思った分けです。
私が何を知りたいか、理解したいかは、ぼんやりしていて、はっきり言って解らないのです。
そんな漠然とした気持ちで、何かを始める事ってありませんか。
そこで、『徒然草』を読み解きながら、なぜこれが文学なのか随筆と言われて、歴史を越えて伝えられているのか、その価値を探って見る事にしました。
しかし、『徒然草』は、243段から構成されていると聞きます。私でも知っている序段を入れると244にもなります。
とても、すべてを読み解く事はできないと思いますので、抜粋する事にしました。どの部分を抜粋するかも、決めていません。それこそ、つれづれなるままにです。
日本三大随筆と言われ、吉田兼好が書いたとされますが、確たる証拠もないそうです。
私は、テストのための勉強には興味がないのか、書籍の題名も、誰が書いたのかも覚える気がしません。ですから、この吉田兼好にしても、このブログを書くために調べたものです。
今回、私の書籍の読み方に、間違いがあるのだろうと、推測しています。ですから、文学も理解できないし、芸術にも造詣が深くないと思い始めています。
【読み解き】
と、言う事で、『徒然草』序段を読み解く事にします。
原文は、
『つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。』
誰もが知っている部分です。
この題名にもなっている、『つれづれ』と言うのは、辞書にありますが、要するに「暇を弄んでいる」事を表現しているのでしょう。
まあ、一見、現在の私のようなものです。一日中忙しくしていますが、勝手に忙しくしています。
なぜ、忙しくしているかと言うと、少なくとも生きている間は、イキイキと終活する方が楽しいと思うからです。
ですから、暇を弄んでいるのではないのです。暇だから出来る事をやろうとしています。ですから、吉田兼好はどのように思って『徒然草』を書き始めたのでしょう。
この「あやしうこそものぐるほしけれ。」が問題ですが、色々な解釈を見ることができますが、私は、 ランニングハイ ではないかと思っています。
では、私の読み解き文を書いて見ましょう。
『暇を弄んでいるのもつまらないので、色々つまらない事が頭に浮かぶことを、そのまま文字にして見ようと書いていると、結構気持ちが乗って来て、面白くなってきた。』
どうですか、私ならこう訳します。