今日の文字は『棄』です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第六十七段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
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誉
二、三日前から、貴乃花親方の問題で、またまたマスコミは大騒ぎ。
マスコミやコメンテーターの対応は疑問符だらけですが、貴乃花親方自身にも問題があるような気がします。
自分にとって真実であっても、私が彼の会見を聞いていても、事実とは思えない、自分が考える真実を主張しているように思いました。
自分が真実で、他の人の言う事は間違いと言う発想では、組織人は務まりません。色々な人と調整をしながら組織は動くものです。
先日の秋場所(9月場所)も、連日満員御礼の垂れ幕が下がっていました。組織として相撲協会は、立派に役目を果たしていると思いますが、相撲界が衰退しないようにする事が、組織の目的ではないのですか。私はそう思います。
当然人の集まりですから、気に入らない事の一つや二つ、いやもっとあるのが組織と言うものです。自分の思うようにならないから、改革。と言うのも違うような気がしますが。
誤解と言う人がいますが、それは大人の対応です。本当は勝手な言い分と言いたいと思います。誤解ならまだしも、ここまでくると、曲解に聞こえます。
弟子の為と、何度も主張を繰り返していますが、親だと言うのなら、自分の意地とも言える主張をくりかえし、子を他人に任せる事などどうしてできるのでしょう。
確かな情報か確認していませんが、テレビで相撲協会に詳しい人が言っていた言葉ですが、移籍に対して金銭のやりとりがあるらしいです。もし、これで、弟子を向かい入れいる側から、何らかの金銭を受け取るようなことがあるとしたら、その方が腑に落ちないと思います。そんなやりとりがない事を祈ります。
野球のような場合は、選手と球団ですから、経済行為と割り切って、トレードがあります。これなら、しぶしぶであっても、双方が納得して行えます。
ここで、親子関係を持ち出すとなると、出す側が面倒をかける相手側にいくらかのお金を渡すのが一般的な行為でしょう。
この話は、このテレビの出演者が言った言葉ですから、実際に実行されるかは、不明です。不確かな事を書いて申し訳ありませんが、すこし気になったものですから。
それでも、相撲界から去る事を、残念がる人がいるのですから、徳のあるひとなのだと思います。
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第六十七段 〔原文〕
賀茂の岩本、橋本は、業平・實方なり。人の常にいひ紛へ侍れば、一年參りたりしに、老いたる宮司の過ぎしを呼び止めて、尋ね侍りしに、「實方は、御手洗に影の映りける所と侍れば、『橋本や、なほ水の近ければ』と覺え侍る。吉水和尚の、
月をめで花をながめし古の やさしき人は こゝにあり原
と詠みたまひけるは、岩本の社とこそ承りおき侍れど、己らよりは、なかなか御存じなどもこそさぶらはめ」と、いと忝しく言ひたりしこそ、いみじく覺えしか。
今出川院近衞とて、集どもにあまた入りたる人は、若かりける時、常に百首の歌を詠みて、かの二つの社の御前の水にて書きて手向けられけり。誠にやんごとなき譽ありて、人の口にある歌多し。作文・詩序などいみじく書く人なり。