今日の文字は『大根』です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第六十八段』を読んで見て、感じた文字です。
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大根
「晩節を汚す」と言う言葉があります。「立つ鳥跡を濁さず」と言う言葉も聞きます。
私は還暦を過ぎた頃から、この「晩節を汚す」事の無いように常に心に刻んで来ました。
まだ先かも知れないし、今日かも知れません。人は必ず終焉を迎えます。
別に惜しまれて去りたいとも思いませんが、折角生きて来た人生を自ら汚したくはありません。
貴乃花親方は、自分の言動が「立つ鳥跡を濁さず」と言う言葉に悖る行為だとは思わないのでしょうか。
貴乃花親方の言う相撲道は、私が常々言っている空手道とは違うのでしょうか。格闘と言うものに、礼儀が伴わなければ、ただの暴力です。人間である限り、この兼ね合いを考えないと、それこそ畜生道になってしまいます。
礼儀と言うのは、四文字熟語を重ねてもなんの役にも立ちません。日ごろの立ち振る舞いにこそ、礼儀が必要だと思っています。
強ければ良いと言う発想は、土俵を降りた時点で、過去の物にしておくべきだと思います。そして、過去の栄光にしがみ付かないで、過去の栄光に光を当ててほしいと思います。
芝田山広報部長(元第62代横綱大乃国)が、激怒していると(デイリースポーツ/神戸新聞社2018/09/28)言われていますが、全くその通りで、提出する書類(千賀ノ浦親方の署名、押印が入った書類)がコピーで、貴乃花親方の印鑑も黒くぼやけていると、書かれてあります。何とも非礼極まりない事を、最後の最後にしたものだと、残念でなりません。
貴乃花親方もそうですが、これを代理人として持参した弁護士も、いや弁護士なら原本を差し出す事は、基本中の基本と知っているはずです。もし、これが知っていてそのような事をしたのであれば、相手に喧嘩を売っている行為と取られても仕方ありません。
原本を渡さなくても良いと思っている、弁護士であれば、即刻弁護士などと言う、契約のプロを止めた方が良いと思います。
仮に貴乃花親方がコピーを渡したとしても、注意をして訂正させるのが、弁護士の役目だと思います。
なんだか、一連の貴乃花親方の行動を見ていると、幾ら人の言う事を聞かないと言っても、ここまで来ると、一本気などと言う言葉で取り繕ってはいけないと思います。
これからでも遅くないと思いますので、社会に適合できるような勉強を、お兄ちゃん(花田 虎上元第66代横綱・若乃花)のようにした方が良いと思います。これは、お節介、老婆心です。
今日は大阪は天気が良さそうです。今は快晴で小春日和になりそうです。今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第六十八段 〔原文〕
筑紫に、なにがしの押領使などいふやうなる者のありけるが、土大根を萬にいみじき藥とて、朝ごとに二つづゝ燒きて食ひける事、年久しくなりぬ。ある時、館のうちに人もなかりける隙をはかりて、敵襲ひ來りて圍み攻めけるに、館の内に兵二人出で来て、命を惜しまず戰ひて、皆追ひ返してけり。いと不思議に覚えて、「日頃こゝにものし給ふとも見ぬ人々の、かく戰ひしたまふは、いかなる人ぞ」と問ひければ、「年來たのみて、朝な朝な召しつる土大根らに候」といひて失せにけり。
深く信を致しぬれば、かゝる徳もありけるにこそ。