今日の文字は『笙』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第二百十九段』を読んで見て、感じた文字です。
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笙
☆『北朝鮮外相、米主張を否定 「制裁の全面解除求めず」』
(共同通信社 2019/03/01 09:29)
「【ハノイ共同】北朝鮮の李容浩外相は1日未明、ベトナム・ハノイのホテルで記者会見を開いた。事実上決裂した前日の米朝首脳再会談について、北朝鮮側は寧辺の核施設廃棄と引き換えに国連制裁の一部を解除するよう現実的提案をしたと主張。制裁の全面解除を要求したとのトランプ米大統領の説明を否定した。一方、朝鮮中央通信は1日、両首脳が非核化のため対話を続けていくことにしたと報じた。
異例の記者会見は、合意見送りの責任は金正恩朝鮮労働党委員長ではなく米側にあると訴える狙いがありそうだ。ただ、国営メディアはこうした米朝の対立を伝えず、交渉継続への余地を残した形だ。」
折角トランプ大統領は、金正恩朝鮮労働党委員長に配慮をして記者会見していたと思われますが、この記者会見で、米国の配慮を台無しにしてしまったように思います。
しかし、これが北朝鮮の発信の仕方なのでしょう。さて、この記者会見を受けて、米国はどのように動くのでしょう。なんだか、興味が湧いてきました。
そして、日本は・・・・。
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第二百十九段 〔原文〕
四條黄門命ぜられて曰く、「龍秋は道にとりてはやんごとなき者なり。先日來りて曰く、『短慮の至り、極めて荒涼の事なれども、横笛の五の穴は、聊か訝かしき所の侍るかと、ひそかにこれを存ず。そのゆゑは、干の穴は平調、五の穴は下無調なり。その間に勝絶調をへだてたり。上の穴雙調、次に鳧鐘調をおきて、夕の穴、黄鐘調なり。その次に鸞鏡調をおきて、中の穴盤渉調、中と六との間に神仙調あり。
かやうに間々にみな一律をぬすめるに、五の穴のみ、上の間に調子をもたずして、しかも間をくばる事ひとしきゆゑに、その聲不快なり。さればこの穴を吹くときは、かならずのく。のけあへぬときは、物にあはず。吹き得る人難し』と申しき。料簡のいたり、まことに興あり。先達後生を恐るといふ事、この事なり」と侍りき。
他日に景茂が申し侍りしは、「笙は調べおほせてもちたれば、たゞ吹くばかりなり。笛は、吹きながら、息のうちにて、かつ調べもてゆく物なれば、穴ごとに、口傳の上に性骨を加へて心を入るゝ事、五の穴のみにかぎらず。偏にのくとばかりも定むべからず。あしく吹けば、いづれの穴も快からず。上手はいづれをも吹きあはす。呂律のものにかなはざるは、人の咎なり。器の失にあらず」と申しき。