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学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part73

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 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

121.[][タン][すみ][画数:9画][部首:火]

相愛ひょうたんそうあい

 難しい言葉です。この炭と言う漢字を使う四文字熟語を探している時に出てきました。
 「炭の火で氷はとけて、氷のとけた水で炭の火が消えるという意味から、氷と炭が愛し合うことはできないということ。
 また、氷のとけた水で炭の火を消して燃え尽きるのを防ぎ、炭の火は氷を本来の姿である水に戻すという意味から、性質が反していても互いに助け合って本質を保つができるということ。」【出典:四字熟語事典 辞典オンライン.】
 後述の意味を見ると、世の中の生態系のようで面白い言葉だと思いました。

楷書 行書 草書

122.[][タン][みじか-い][画数:12画][部首:矢]

『浅学才』

 自分を謙遜して使う言葉ですが、本当に学問や知識が少ない場合は、どう言えば良いのでしょう。 

楷書 行書 草書

123.[][ダン][画数:15画][部首:言]

『冗にも程がある』

 日本人は、ジョークが下手だと云われていますが、今は違うのかも知れません。
 しかし、TPOを間違うと、とんでもない事になると思います。特に知らない間に人を中傷してしまう場合があるので注意が必要です。
 その「程」が難しいですね。

楷書 行書 草書

124.[][チャク][ ジャク][き-る][き-せる][つ-く][つ-ける][画数:12画][部首:羊]

『歯にきぬせぬ

 最近は、この言葉のとおり、言いたい事をズバッと言う人が主導権を握っているような気がします。
 確かに、言いたい事を言えないのも良くありませんが、何事も仕方があると思います。
 それなりに、熟知して、そして周りを気遣って言葉は使ってほしいと思います。自戒も含めて。

楷書 行書 草書

125.[][チュウ][そそ-ぐ][画数:8画][部首:氵]

『火に油をぐ』

 本当の意味は、燃え盛るのをもっと燃えるように油を注ぐのだと思いますが、普通は余計なお節介に言う場合が多いと思います。それも、言った本人はそのつもりはなく。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の121.~125.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【炭】火部(かぶ)・ひ・ひへん・れっか・れんが
  2. 【短】矢部(しぶ)・や・やへん
  3. 【談】言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  4. 【着】目部(もくぶ)・め・めへん・よこめ
  5. 【注】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず

 ・・・・つづく。

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