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学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part78

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 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

146.[][ノウ][画数:13画][部首:辰]

は人真似』

 こういう言葉があるのですね。諺を調べて知りました。意味は、農業は人のやる真似をしていればそこそこの収穫があると言う意味らしいです。

 しかし、最近の農業はこの諺通りとは思えません。人がやらない事に挑戦して成功している人を見かけます。

楷書 行書 草書

147.[][ハ][なみ][画数:8画][部首:氵]

に千鳥』

 他にも「梅に鶯」「松に鶴」など相性の合うものの例えです。
 「花札」には、一月から十二月までを絵にした物があります。
 例えば一月は「松に鶴」二月は「梅に鶯」三月「桜に幕」、四月は「藤に不如帰ほととぎす」五月「菖蒲に八つ橋」六月「牡丹に蝶」と季節によって絵柄が描かれています。
 今でもこういう遊びはされているのでしょうか。遊びとは言えない博奕には切っても切れない感じがするのですが、映画の影響ですかね。

楷書 行書 草書

148.[][ハイ][くば-る][画数:10画][部首:酉]

所』

 徒然草第五段に「配所の月、罪なくて見ん事、さも覚えぬべし」と言う言葉があります。 徒然草五段  ちなみに、「配所」と言うのは、罰を受けて流された土地の事ですね。

楷書 行書 草書

149.[][バイ][画数:10画][部首:亻]

『可愛さ余って憎さ百

 愛情が強ければ強いほど、憎しみが湧くと極限まで憎むと言う意味で使います。しかし、これは本当の愛では無いと思いますけど。

楷書 行書 草書

150.[][はこ][画数:15画][部首:竹]

根の山は天下の険』

 今では、車でさっと越せますが、歩いてとなると、大変な道のりだったと思います。
 滝廉太郎の作曲ですね。作詞は鳥居まことですが、私は知りません。
 つづく言葉が、「函谷関かんこくかんもものならず」と続きますが、函谷関と云うのは、中国、河南省西部にあった関所の事ですが、やはり人も通わないような深い谷と切り立った壁に囲まれ、あたかも箱の中を行くような所だったのでしょう。
 ちなみに、「函」と言う文字は「箱」と同じ意味です。昔の地図を見ると、「函館」は「箱館」と書かれていたと思います。明治2年に「函館」と書くようになったと記録されていました。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の146.~150.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【農】辰部(しんぶ)・しんのたつ
  2. 【波】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  3. 【配】酉部(ゆうぶ)・とりへん・ひよみのとり・さけのとり・とり
  4. 【倍】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  5. 【箱】竹部(ちくぶ)・たけ・たけかんむり

 ・・・・つづく。

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