小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
146.[農][ノウ][画数:13画][部首:辰]
『農は人真似』
こういう言葉があるのですね。諺を調べて知りました。意味は、農業は人のやる真似をしていればそこそこの収穫があると言う意味らしいです。
しかし、最近の農業はこの諺通りとは思えません。人がやらない事に挑戦して成功している人を見かけます。
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147.[波][ハ][なみ][画数:8画][部首:氵]
『波に千鳥』
他にも「梅に鶯」「松に鶴」など相性の合うものの例えです。
「花札」には、一月から十二月までを絵にした物があります。
例えば一月は「松に鶴」二月は「梅に鶯」三月「桜に幕」、四月は「藤に不如帰」五月「菖蒲に八つ橋」六月「牡丹に蝶」と季節によって絵柄が描かれています。
今でもこういう遊びはされているのでしょうか。遊びとは言えない博奕には切っても切れない感じがするのですが、映画の影響ですかね。
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148.[配][ハイ][くば-る][画数:10画][部首:酉]
『配所』
徒然草第五段に「配所の月、罪なくて見ん事、さも覚えぬべし」と言う言葉があります。 徒然草五段 ちなみに、「配所」と言うのは、罰を受けて流された土地の事ですね。
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149.[倍][バイ][画数:10画][部首:亻]
『可愛さ余って憎さ百倍』
愛情が強ければ強いほど、憎しみが湧くと極限まで憎むと言う意味で使います。しかし、これは本当の愛では無いと思いますけど。
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150.[箱][はこ][画数:15画][部首:竹]
『箱根の山は天下の険』
今では、車でさっと越せますが、歩いてとなると、大変な道のりだったと思います。
滝廉太郎の作曲ですね。作詞は鳥居忱ですが、私は知りません。
つづく言葉が、「函谷関もものならず」と続きますが、函谷関と云うのは、中国、河南省西部にあった関所の事ですが、やはり人も通わないような深い谷と切り立った壁に囲まれ、あたかも箱の中を行くような所だったのでしょう。
ちなみに、「函」と言う文字は「箱」と同じ意味です。昔の地図を見ると、「函館」は「箱館」と書かれていたと思います。明治2年に「函館」と書くようになったと記録されていました。
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