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学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part83

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 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

171.[平][ヘイ][ビョウ][たい-ら][ひら][画数:5画][部首:干]

家を滅ぼすは家』

 内部崩壊の事ですね。「驕る平家は久しからず」と言いますから、自業自得という分けです。
 どんなに努力し自浄作用が働いたとしても、敵に滅ぼされる事もあると思います。しかし、自らの行動によって自滅するのであれば、防ぎようもあると思います。
 この言葉をしっかり胸に刻む必要がありそうです。

楷書 行書 草書

172.[][ヘン][かえ-す][かえ-る][画数:7画][部首:辶]

『落花枝にらず 破鏡再び照らさず』

 この言葉は、「覆水盆に帰らず」と同じで、一度離れたものは、元の状態にはならない事を示唆しています。
 取り返しのつかない状態になる前に修復する努力が必要と思います。

楷書 行書 草書

173.[][ベン][画数:10画][部首:力]

『勤は成功の母』

 日本は第二次世界大戦後驚異の復興を遂げた事も、すでに薄れてしまったようですが、その根源は日本人の勤勉さにあったと言われて来ました。
 今は、勤勉と言う言葉の中には人を揶揄する場合に使われる場合もあります。しかし、勤勉も行き過ぎると人生を狂わせる事もあると思いますが、やはり勤勉である必要性はあると思います。勤勉から程遠い私が言っても説得力に欠けますが。

楷書 行書 草書

174.[][ホウ][はな-す][はな-つ][はな-れる][ほう-る][画数:8画][部首:攵]

『千里の野に虎をつ』

 いわゆる禍根を残すと言う意味ですね。禍根を残す場合は危険なものとは限りませんが、この場合は危険なものである事が明白であるとわかっているのに処置をせず、後回しにしたり、放って置くと後になって難儀するという故事です。
 気が付いた時に処置した方が後々楽になると思います。

楷書 行書 草書

175.[][ミ][あじ][あじ-わう][画数:8画][部首:口]

『食らえどもそのわいを知らず』

 ただ漠然と口に入れて空腹を満たしていると、折角の食べ物の味も解らないと言う意味があります。
 例えば空手道の練習でも、練習時間に来て言われたとおりに練習したからといって、強くなったり、上手くなるとは限りません。
 集中して稽古に励む事で、身に付いて行くのが習い事の要旨であると思っています。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の171.~175.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【平】干部(かんぶ)・カン・いちじゅう・ほす
  2. 【返】辵部(ちゃくぶ)・しんにょう・しんにゅう
  3. 【勉】力部(りょくぶ)・ちから
  4. 【放】攴部(ぼくぶ)・ぼくづくり・ぼくにょう・のぶん・しぶん・とまた
  5. 【味】口部(こうぶ)・くち・くちへん

 ・・・・つづく。

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