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学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part85

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 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

181.[][ユ][ユウ][ ユイ][よし][画数:5画][部首:田]

らしむべし知らしむべからず』

 元々論語の中に出てくる言葉ですが、人民掌握の方法として従わせるのは可能であるが、なぜそのようにしないといけないか、その理由を理解させる事は難しい、と云っています。
 日本では江戸時代には封建時代ですから、法律は守らせれば良い物で、理解させる必要もなかったようです。しかし、私が幼い頃でも、いい意味でも悪い意味でも、逆らう事のできない存在だったと思います。
 今でも「アカウンタビリティ」と言う言葉で説明責任を言いますが、政治の世界ではまだまだ江戸時代の風潮が残っているようです。
 しかし、これも国民の意識と学識によるところが多分に大きなウエイトを締めますので、一概にどちらが良いとは言えないのではないでしょうか。

楷書 行書 草書

182.[][ユ][あぶら][画数:8画][部首:氵]

断大敵』

 現在イランの問題が大きく取り上げられていますが、中東は産油国が多く、世界にエネルギーを輸出しています。
 確かに『油』は、今の世の中には無くてはならない物だと思います。
 『油断大敵』の言葉どおり、油が切れると世界は混乱するに違いありません。
 昔のようなエネルギーを過剰に消費しない時代に出来た言葉が、今では『大敵』の域をでて、死活問題になるかも知れません。
 何とか平和的な解決方法が見付けられるよう祈るばかりです。

楷書 行書 草書

183.[][ユウ][ウ][あ-る][画数:6画][部首:月]

言実行』

 退路を断つ意味でも、言葉に出して言うと、後に引けない状態に自分を追い込みます。もちろん自分の言葉に責任を感じる場合ですが。
 逆に不言実行も、能書きを垂れずに、何も言わずに実行する事で、どちらも実行する事に変わりはありません。
 時と場合に寄り、実行して結果を残しやすい方を選択すれば良いと思います。

楷書 行書 草書

184.[][ユウ][ ユ][あそ-ぶ][画数:12画][部首:辶]

『よくびよく学べ』

 であれば良いのですが、私の場合は子供の頃に遊び過ぎて、今頃学ぶ事に勤しんでいます。
 ただ、人生を謳歌したい人向けに、老婆心ながら一言、何をするにも徹底すると見えてくるものがあるような気がします。

楷書 行書 草書

185.[][ヨ][画数:4画][部首:亅]

防は治療に勝る

 この歳になって実感します。予防のために、暴飲暴食を慎み、常に身体を鍛えましょう。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の181.~185.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【由】部(でんぶ)・た・たへん
  2. 【油】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  3. 【有】月部(げつぶ)・つき・つきへん・ふなづき
  4. 【遊】辵部(ちゃくぶ)・しんにょう・しんにゅう
  5. 【予】亅部(けつぶ)・はねぼう・ケツ・かぎ

 ・・・・つづく。

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