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学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part105

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 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

81. [][サン][う-む][う-まれる][うぶ][画数:11画][部首:生]

『案ずるよりむが易し』

 産んだことがないので、軽々には同意できません。しかし、仕事は手に付かない程考えている間に、チャンスは過ぎて行きます。
 思案しているよりも、やって見た方が、案外思っている以上に良い結果が出るかも知れません。

楷書 行書 草書

82. [][サン][ち-る][ち-らす][ち-らかす][ち-らかる][画数:12画][部首:攵]

る桜 残る桜も るさくら』

 良寛さんの句です。「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」も同じ良寛さんの遺した句です。
 説明はいらないと思います。読むだけでなんだかホッとするような気持ちになります。

楷書 行書 草書

83. [][ザン][のこ-る][のこ-す][画数:10画][部首:歹]

『盗人の取り残しはあれど火の取りしはなし』

 「火事と喧嘩は江戸の華」なんて云う言葉がありますが、他人ごとだからそんな事を言っていられます。
 火の用心は、常に心がけましょう。取り返しのつかない事になります。

楷書 行書 草書

84. [][シ][うじ][画数:4画][部首:氏]

『挨拶は時の神』

 この挨拶は、仲裁と言う意味で、「仲裁は時の氏神」とも言います。
 これまでに、何度か仲裁をした事がありますが、頭に血が上っている人達は、正常な判断ができません。まさにそんな時には神の使いと思った方が良さそうです。争いごとは双方にとって良い事ではありません。

楷書 行書 草書

85. [][シ][画数:5画][部首:口]

『行

 今大相撲名古屋場所が行われています。伝統の文化の中での行事の役割は、他のどのスポーツの審判よりも重責を担っています。
 大変な気苦労だと思います。しかも最近はビデオ判定などが採用されています。また、勝負審判なども控えて、その判定を覆すこともあります。
 行事の差し違えは、咄嗟の事で、しかもどちらかに上げなければなりませんから、あっても仕方がないと思っています。
 先場所は、一人の勝負審判の執拗な主張で、明らかな誤審があったと思っています。これは如何なものかと思ってしまいました。こんな時こそ、ビデオ判定に任せるべきだと思うのですが。

楷書 行書 草書
覚 書

現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

今回は、小学四年生の文字の81.~85.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【産】生部(せいぶ)・セイ・ショウ・いきる・うまれる
  2. 【散】攴部(ぼくぶ)・ぼくづくり・ぼくにょう・のぶん・しぶん・とまた
  3. 【残】歹部(がつぶ)・ガツ・がつへん・かばねへん・しにがまえ・いちたへん
  4. 【氏】氏部(しぶ)・うじ
  5. 【司】口部(こうぶ)・くち・くちへん

 ・・・・つづく。

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