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学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part119

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 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

151. [][なし][画数:11画][部首:木]

園』

 歌舞伎の社会の事を言う時にこんな言葉を使いますが、辞書によりますと、「(1)梨の植えてある園。(2) 〔「新唐書礼楽志」より。唐の玄宗皇帝が梨の植えてある庭園で自ら音楽を教えた故事から〕 俳優の社会。演劇界。特に、歌舞伎俳優の社会。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】とありました。言葉は昔の中国から来た言葉が多いですね。

楷書 行書 草書

152. [][ネツ][あつ-い][画数:15画][部首:⺣]

『喉元過ぎればさを忘れる』

 確かにどんな苦境に立たされていても、その状態が納まると解放される気持ちになります。人間の徳性なのでしょう。それでも、一生涯忘れる事の出来ない事があるのも人間の性なのかも知れません。

楷書 行書 草書

153. [][ネン][画数:8画][部首:心]

『休心息

 仏教の言葉ですが、雑念をすてて本来の姿に戻るという事だと思います。
 ところが、生きていると色々な欲望や感情が沸き起こります。なぜだか分かりませんが、日によってその高まりは違います。ですから、そんな時は、一回その感情を置いて置いて、俯瞰してみる事も大事かと思っています。

楷書 行書 草書

154. [][ハイ][やぶ-れる][画数:11画][部首:攵]

『優勝劣

 人間の世界だけではなく、世の中のものは全てこの言葉のように優れたものが残るように思います。
 ただし、今優れていると思うものでも時代によって、劣っているものに変化する事もあります。まさに諸行無常の世界です。
 人と比べて優れていると思うのは、今の自分の考えです。もしかしたら、十年後二十年後には劣っているものが優れたものに変わっているかも知れません。

楷書 行書 草書

155. [][バイ][うめ][画数:10画][部首:木]

『桜切る馬鹿 切らぬ馬鹿』

 昔、庭の梅の枝を日本刀で切り落としてしまった事がありました。でも、これは賢いわけではなく、馬鹿な行動でした。折角の見事な枝ぶりの梅の木を台無しにしてしまいました。
 去年の暴風で今住んでいるマンションの桜の木の枝も折れたり、伐採されたり、前の風情が無くなりました。いずれその内、また満開の桜並木になるのでしょうが、それまでこちらが持つかどうか。

楷書 行書 草書
覚 書

現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

今回は、小学四年生の文字の151.~155.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【梨】木部(もくぶ)・き・きへん
  2. 【熱】火部(かぶ)・ひ・ひへん・れっか・れんが
  3. 【念】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  4. 【敗】攴部(ぼくぶ)・ぼくづくり・ぼくにょう・のぶん・しぶん・とまた
  5. 【梅】木部(もくぶ)・き・きへん

 ・・・・つづく。

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