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学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part124

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 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

176. [][ホウ][ ハッ][ ホッ ][画数:8画][部首:氵]

『永字八

 書道をやっていない人でもこの言葉は聞いた事があると思います。漢字の全ての技法が網羅されていると言われますが、実際に書いて見るとこれだけでは用が足りません。
 出来れば色々な字を書いて見て、書法を学ぶべきだと思っています。
 なぜなら、「点」の書き方だけでも思いのほか多いと思うからです。

楷書 行書 草書

177. [][ボウ][モウ][のぞ-む][画数:11画][部首:月]

之禍むぼうのわざわい

 「毋」、この漢字「母」とは違う漢字です。言葉を打ち消す時に使います。
 この四文字熟語は、「史記」「春申君伝」に出てきますが、予想もしなかった禍が不意に襲ってくる、そんな意味です。
 だいたい禍は不意に襲ってくると思います。予想できれば、防ぐことも出来るのでしょう。

楷書 行書 草書

178. [][ボク][まき][画数:8画][部首:牜]

十羊九じゅうようきゅうぼく

 羊が十匹に対して九人の羊飼いがいると言う場面を想像すると、やはり羊飼いが多すぎだと思います。普通何十頭もいる羊に対して、羊飼いは一人が一般的には常識だと思います。
 人間は羊ではありませんが、役人を羊飼いと考えると、多すぎる役人は必要ないと思います。
 ギリシャは公務員の数が多すぎて財政が破綻したと、巷では言われていますが、実際には分かりません。
 日本でも国会議員の数を減らした方が良いと言う意見もあります。それでも、既得権益はなかなか崩せないのが現状です。
 逆に地方では議員のなり手がなく、無投票で選ばれたりしています。
 丁度良い加減がなかなか出来ないのが人間なのでしょうか。

楷書 行書 草書

179. [末][マツ][バツ][すえ][画数:5画][部首:木] 

『枝葉末節』 

 この言葉はよく耳にする言葉です。そして、意外と些細な事に囚われてしまい、本質を忘れ、軌道修正を余儀なくされてしまいます。
 軌道修正できる状態であればまだ救われますが、軌道が外れている事にも気が付かなくなってしまうとどうしようもありません。
 くれぐれも、客観的に物事を把握する目を養いましょう。

楷書 行書 草書

180. [][マン][み-ちる][み-たす][画数:12画][部首:氵]

『月つれば則ちく』

 「盛者必衰のことわり」と同じで自然の摂理と言いますか、いつまでも良い事は続かないと思った方が良さそうです。
 しかも、「盛者必衰のことわり」の場合は、「おごれる人も久しからず」ですが、この場合満月は有無も言わさず欠けていきます。
 それでも、人の心情として、少しは長く続くようにあらがうものです。

楷書 行書 草書
覚 書

現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

今回は、小学四年生の文字の176.~180.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【法】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  2. 【望】月部(げつぶ)・つき・つきへん・ふなづき
  3. 【牧】牛部(ぎゅうぶ)・うし・うしへん
  4. 【末】木部(もくぶ)・き・きへん
  5. 【満】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず

 ・・・・つづく。

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