小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
21. [危][キ][あぶ-ない][あや-うい][あや-ぶむ][画数:6画][部首:㔾]
『君子危うきに近寄らず』
なぜか、この言葉、若い頃には度胸がないと思う方でした。しかし、宮本武蔵の遺した五輪書、地之巻後書第五に「もの毎の損徳を弁ゆること。」とあるように、人生を考える上では必要な事だと思うようになりました。 五輪書地之巻後書
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22. [机][キ][つくえ][画数:6画][部首:木]
『机上の空論』
現実とは違うと思いますが、計画は綿密に練った方がより現実に近くなります。
しかし、その机上で計画した中に、現実に起こる事を想定することも出来るのが机上論です。空論に終わる事のないような経験と発想が求められると思います。
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23. [揮][キ][画数:12画][部首:扌]
『揮汗成雨』
毎日一度は汗をかいた方が良いと思うのですが、着替えが邪魔くさくて、運動も汗をかく寸前で休みます。
できれば、昔のように道着が絞れるくらい汗をかければ良いと思います。
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24. [貴][キ][たっと-い][とうと-い][たっと-ぶ][とうと-ぶ][画数:12画][部首:貝]
『一朝富貴』
にわか成金の事ですか。それとも宝くじに当たったか、遺産がころがり込んだとか。
しかし、現在では株の売り買いや、外国為替証拠金取引(FX)で急にお金持ちになる人もいます。
私も一年程FXをやって見ましたが、結局は損をしました。ただ、全財産をつぎ込むほど熱中しなかったので、なんとか、痛手程度で済んでいます。
お金にはトンと縁がないのか、必要だとは思うのですが、それほど夢中になってお金儲けをする気になりません。
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25. [疑][ギ][うたが-う][画数:14画][部首:疋]
『疑心暗鬼』
少しでも疑う気持ちがあると、増幅して何でも疑ってかかるようになります。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、ではないですが、関係のない所まで疑いの心が広がってしまうものです。
この言葉に「鬼」が出てくるように、居もしない物が恐怖心のために、居るように思う事もあります。
昔山籠もりしていた時がありました。夜になると真っ暗で物音だけがします。眠れない夜が何度かありました。元来怖がりなんですね。
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