小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
46. [誤][ゴ][あやま-る][画数:14画][部首:言]
『時代錯誤』
時代と言うものは、繰り返しもしますが、常に変化して行くと感じます。
短期間であれば感じる事もありませんが、10年単位で振り返ってみると、随分様変わりするものです。
自分の信念を貫く事も大事ですが、「時代錯誤も甚だしい」と言われると、折角の良い考え方も相手に通じる事がなく、逆に反感を買う事になります。
場合によっては時代錯誤かも知れませんが、守りたいものがあっても良いと思っています。
楷書 |
行書 |
草書 |
47. [后][コウ][画数:6画][部首:口]
『午后』
そういえば、って誰も言っていないのですが、自分の記憶の中で、確かこの「午后」と言う字を使っていたような気がします。
現在、常用漢字の関係で、午前・午後と書くようになっています。
ちなみに、「後」「后」ともに「うしろ」「のち」と言う意味がありますから、「午の刻」の前と後ろを言う言葉として使っていたのでしょう。
現在公用文では「午后」とは書かないようになっているようです。
楷書 |
行書 |
草書 |
48. [孝][コウ][画数:7画][部首:子]
『親孝行』
この「孝」の文字の成り立ちも、間違って覚えていたと言うのか、イメージが違って解釈していました。と言うより疑問に感じていました。
土に刀を刺して、その下の子を監視しているように思っていました。
しかし、語源や字源を調べて見ますと、「土」ではなく、「老」と言う字から来ているようです。
漢字の意味を考える時、字形から意味を解釈する場合が多いのですが、先に意味がありそれに字形を当てはめる事もあると思いました。
でなければ、このような『孝は、子が親によく仕えて大事にする』という意味の中での「仕えて」と言う言葉は、どこから生まれたのか理解に苦しむ事になります。
ただ、昔の人は「孝は好きなり」と語源を解釈しているようですから、「好き」は現在の意味とさほどの違いがある分けではなく、「大切に可愛がる」とでも解釈できるかと思います。ですから、親を大切に思い愛する、と理解した方がこの「孝行」が腑に落ちるかも知れません。
楷書 |
行書 |
草書 |
49. [皇][コウ][オウ][画数:9画][部首:白]
『皇統連綿』
現在の天皇陛下は第126代。途切れることなく継承されてきたとされています。
紀元前585年からだと2600年以上続いている事になります。神話の時代を除いて、自ら天皇を名乗ったとされる第40代天武天皇から数えても、1300年以上も記録されています。
世界に目を向けても、こんなに長い間続いている皇室は皆無です。何とかいつまでも続くと良いですね。
楷書 |
行書 |
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50. [紅][コウ][ ク][べに][くれない][画数:9画][部首:糸]
『朝に紅顔ありて夕べに白骨となる』
何とも形容のしようが見つかりません。しかし現実だと思います。
先週会って話していた人が、今日亡くなったと聞く事が何度かありました。
世の中の無常を現わしていますが、何だか切なく感じる言葉です。それだけに世の儚さを端的に表しているのかも知れません。
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