小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
51. [降][コウ][お-りる][お-ろす][ふ-る][画数:10画][部首:阝]
『雨の降る日は天気が悪い』
これを聞いて、違う、と言う人はいないでしょう。そうですね、当たり前のことを表した言葉です。冗談で言っているように思っていましたが、そんな言い回しがあるのです。
「犬が西向きゃ尾は東」、も当たり前のことを言う時に使うとは知りませんでした。
楷書 |
行書 |
草書 |
52. [鋼][コウ][はがね][画数:16画][部首:金]
『百錬成鋼』
意味は言うまでなく、鍛えに鍛えて鋼が出来るように、物事を成し遂げるためには、想像を絶する努力の積み重ねが必要だと言う事ですね。
立派な人になるためにも、それ相当の努力が必要だと思います。いわゆる付け焼き刃では、いつかボロがでると思います。
楷書 |
行書 |
草書 |
53. [刻][コク][きざ-む][画数:8画][部首:刂]
『刻苦勉励』
最近は苦労して勉強する風潮にはないと思います。蛍の光窓の雪の時代は遠い昔になりました。
しかし、形は変わりましたが、勉強の目的も方法も変化したと思います。
幼稚園児から受験勉強があるようです。ですから基盤に財力がなければ、良い大学に行く事も出来ないのが一般的な考えかも知れません。
ただし、これは本当の意味での勉強とは趣が違います。反って、自分を高める勉強から遠く離れていくような気がします。
人間として学ばないといけない勉強も、一朝一夕で身に付くとは思えません、特に勉強に対して、生理的に受け付けない感情がある人もいます。私のように。
そんな時は、やはりこの言葉のように「刻苦勉励」が当てはまり、苦労して励まなければならないのかも知れません。
楷書 |
行書 |
草書 |
54. [穀][コク][画数:14画][部首:禾]
『米穀菜蔬』
これはただ米と野菜と言った意味だと思いますが、少し格調高く言葉にしたり、文章にすると、重みが増すと思います。ただし、私は米と野菜と言うでしょうね。
楷書 |
行書 |
草書 |
55. [骨][コツ][ほね][画数:10画][部首:骨]
『他人の飯には骨がある』
中学生の頃に、少しの間学校の先生の家に居候させられました。先生の家の長女は同学年でしたが、二人の娘さんが居て、非常に勉強のできる子供でした。ですから、なんと居心地の悪かったことか。それと、お弁当のまずさに閉口した事を未だに記憶に強く刻まれています。
ただ、この言葉のように、この親切の裏に魂胆があったりはしませんでした。ですから、こんな事を言うと罰があたりそうです。家族共々善意の塊のような人でした。
楷書 |
行書 |
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