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学校で習う漢字三体字典【小学六年生編】Part187

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 小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。

 理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。

 例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。

96. [][スイ][た-れる][た-らす][画数:8画][部首:土]

『実る稲田は頭る』

 「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」と言う言葉は何度か耳にしています。この言葉も同じ意味だと思います。
 これも、自然界を見て我が身を振り返る、一つの人間の知恵かも知れません。
 ただ、たわわに実った稲穂は自然に下がりますが、人間は、逆に頭を下げない人が多いのではないでしょうか。
 私は勘違いと思っています。功成り名遂げる事が出来るのは、決して自分だけの成果ではないと思っています。
 前にこのブログに載せましたが、「一将功成りて万骨枯る」の言葉が示すように、大勢の人のお陰だと思うと、自然と頭の下がる思いがすると思うのですが。

楷書 行書 草書

97. [推][スイ][お-す][画数:11画][部首:扌]

推敲すいこう

 テレビドラマでは「地味にスゴイ校閲ガール」と言うのがありました。その中で主人公や校閲部の人達は、作者の原稿の間違いを訂正するだけでなく、その場所に行って実際に可能な事なのかまで調べています。
 この「推敲」と言うのは、そこまでする事はないと思いますが、文章を何度も読み返して、誤字脱字は言うに及ばず、不備がないか、またもっといい言葉はないかを考える事です。要するに文章を練り直す事です。
 こんなブログでも、何度かは読み返しています。推敲とまではいかないですが。

楷書 行書 草書

98. [][スン][画数:3画][部首:寸]

『尺も短き所あり も長き所あり』

 一長一短、良い所もあれば、悪い所もあるのが人間だと思います。
 あまり、悪い所ばかりを見て評価するのは、大切な事を見逃す事になるかも知れません。また、良い所ばかりを評価するのは、間違いのもとになるかも知れないのが、人間のする事だと思います。
 その人の良い所を見抜いて、適材適所で能力を発揮するのが良いと思っています。

楷書 行書 草書

99. [][セイ][ ジョウ][も-る][さか-る][さか-ん][画数:11画][部首:皿]

『物んなれば即ち衰う』

 「盛者必衰の理」と平家物語の冒頭に書かれてある通りかも知れません。
 株式会社も30年間永続するのも僅かと聞きます。
 特に「驕る平家は久しからず」と、天狗になっていなくても色々な環境の変化について行けずに、あるいは、内部から崩壊してしまう事もあります。
 それが人間の社会なのかも知れません。

楷書 行書 草書

100. [][セイ][画数:13画][部首:耳]

人に夢なし』

 この場合の夢と言うのは、希望や願望、野望の類ではなく、眠っている時に見る夢の事です。
 果たして科学的にはどうかは分かりませんが、聖人は迷いがないから夢など見ないと、「荘子」が出典の言葉です。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学六年生の文字の96.~100.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【垂】・土部(どぶ)・つち・つちへん
  2. 【推】・手部(しゅぶ)・て・てへん
  3. 【寸】・寸部(すんぶ)・スン
  4. 【盛】・皿部(べいぶ)・さら
  5. 【聖】・耳部(じぶ)・みみ・みみへん

 ・・・・つづく。

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