小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
101. [誠][セイ][まこと][画数:13画][部首:言]
『功詐は拙誠に如かず』
確かにそうあって欲しいと思います。
どんなに巧みに人を騙しても、拙くても誠意のある言動には及ばないで欲しいものです。
残念ながら、まことしやかに嘘を言える人がいる事も、そんな嘘に騙されてしまう人がいることも、承知して置く必要があるのでしょう。
騙すより騙される方が良いと言われて育ちましたが、弱者を狙った詐欺には憤りを感じています。
楷書 |
行書 |
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102. [舌][ゼツ][した][画数:6画][部首:舌]
『舌の剣は命を絶つ』
これは「ペンは剣よりも強し」とは違い、自分が安易に話す言葉が、結局自分の命も危うくすると言った意味で使います。
一生の間に何度、軽率な言葉を発した事か、またそれによって窮地に立たされる事もあったと思います。
言葉だけではなく、行動も慎むべきだと痛感しています。
楷書 |
行書 |
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103. [宣][セン][画数:9画][部首:宀]
『宣揚』
有言実行にあたる言葉ですが、ただ言葉にするだけではなく、広く世の中に宣言した言葉、選挙演説での公約などは、やはり実現して欲しいと思います。
この言葉の場合は国威を世界に知らしめる場合に使いますが、政治家にも言えるのではないかと思いました。
楷書 |
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104. [専][セン][もっぱ-ら][画数:9画][部首:寸]
『一意専心』
最近は相撲界でも四文字熟語を使って、大関や横綱になる時に志を表します。
どんな仕事でも、スポーツでもその中で頭角を現したいのであれば、一時期、一心不乱にその事に没頭する時期がないとなれないと思います。
理由は簡単です。ほとんどの人が目的に向かって邁進している中で勝ち残るためには、よそ見している間がないと思うからです。
楷書 |
行書 |
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105. [泉][セン][いずみ][画数:9画][部首:水]
『渇しても盗泉の水を飲まず』
幼い頃に父から聞いた話なので、すでに忘却寸前でしたが、この言葉を聞いて、思い出しました。
山口良忠と言う人が、戦後闇市のヤミ米を拒否し、配給米だけを食べ、栄養失調で餓死したと言う話です。
私の記憶では九州とは覚えていましたが、調べると佐賀県の人で、私は先生と記憶していたのですが、裁判官でした。
この人はヤミ米を取り締まるべき仕事についているのに、法を犯す事は出来ないと言う理由からだったと思いますが、この話を聞いた当時も、死んだら何にもならないだろうと思った事がありました。
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