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学校で習う漢字三体字典【小学六年生編】Part197

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 小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。

 理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。

 例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。

146. [][ノウ][ ナッ][ ナ][  ナン][ トウ][おさ-める][おさ-まる][画数:10画][部首:糸]

瓜田かでんくつれず 李下りかかんむりを正さず』

 疑われるような振る舞いをするな、という格言だと思いますが、靴や冠を直す行為で怪しむ人がいるのですかね。時代が違いますから、そうなんだと思う事にします。
 ただ、現在でも「痛くもない腹を探られる」ような事もありますから、人から怪しまれるような事は、なるべく控えた方が良いと思います。

楷書 行書 草書

147. [][ノウ][画数:11画][部首:月]

科学』

 私は空手道を指導し始めた頃、脳の働きには興味があり、少し勉強した事があります。勉強と言っても特に誰かに指導を受けたり、学校に行ったわけではありません。
 なぜ、興味を持ったかと言いますと、自分が教えた事をどのようにして、生徒が理解をし、行動に移すのか、そのシステムを知らなければ、上手く指導できないと思ったからです。
 それから、半世紀ほど過ぎました。今ではかなりの部分が解明されたと思いますが、それでも脳が私達人間に及ぼす影響は、まだまだ解明とまではいかないのが現実です。
 人間の脳が解明される事で、色々な分野で活かされると思います。

楷書 行書 草書

148. [][ハ][画数:9画][部首:氵]

生』

 一つの物から別の物や事柄が出来るのは、発展と言えますが、一つの物から同じものが枝分かれをして、主導権を争うのは無意味だと思うのですが、人間社会ではよく起こる事です。
 その第一の原因が、主導権争いであり、人の欲望だと思っています。譲ると言った精神は、なかなか実現できないのでしょう。

楷書 行書 草書

149. [][ハイ][おが-む][画数:8画][部首:扌]

礼』

 「二礼・二拍手・一礼」と覚えているのですが、「ニ拝・二拍手・一拝」と書いてあるのもありました。確かに「拝」の文字は身体をかがめて敬意を表す意味ですし、「礼」もその意味の中に敬意を表すため頭を下げるとあります。
 しかし、東京都神社庁のホームページでは、「二礼・二拍手・一礼」となっていますので、こちらを覚えておきたいと思います。
 また、先日「一拝・祈念・二拝・四拍手・一拝」が出雲大社の拝礼の仕方である事を知りました。その出雲大社のホームページ(出雲大社紫野協会)では、『神社界では「拝」を使います。』とありました。さてどちらが正しいのでしょうか。

楷書 行書 草書

150. [][ハイ][せ][せい][そむ-く][そむ-ける][画数:9画][部首:月]

信棄義』

 世の中にこんな人がいるのかと思いますが、まわりを見ていますと、そんな自分勝手な人が、確かにいます。
 この言葉自体は、信用なんてどうでもよい、道義なんて眼中にもない、自己中心的な人の事を言います。
 今ではサイコパスと言われていますが、そんな人が世の中の中心に居て、そして世の中を動かしているとしたら、未来はどうなっていくのでしょうか。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学六年生の文字の146.~150.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【納】・糸部(べきぶ)・いと・いとへん
  2. 【脳】・肉部(にくぶ)・ニク・にくづき
  3. 【派】・水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  4. 【拝】・手部(しゅぶ)・て・てへん
  5. 【背】・肉部(にくぶ)・ニク・にくづき

 ・・・・つづく。

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