サイトアイコン 髓心

学校で習う漢字三体字典【小学六年生編】Part201

スポンサーリンク

 小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。

 理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。

 例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。

166. [][ボ][く-れる][く-らす][画数:14画][部首:日]

色蒼然』

 こんな言葉を使える文章を、さらっと書けると良いのにと思います。
 少しづつ日が沈み、夕暮れ時が夜に変わり、まわりが薄暗くなっていく様子、何だか黄昏と言う言葉よりも、心に響くような気がします。
 そんなことにも、気付かされる歳になったのかも知れません。

楷書 行書 草書

167. [宝][ホウ][たから][画数:8画][部首:宀]

しろがねくがねも玉も何せむに優れる宝子にしかめやも』

 山上憶良やまのうえのおくらと言えば万葉集ですが、私がこの歌を覚えたのは、中学生の時です。詩吟をやっている人から少し手ほどきを受けて、覚えたのを覚えています。
 最近は、声が出なくなっていましたが、少し声が出るようになりました。しかし、今では詩吟や民謡は無理だと思います
 この歌はその前に長歌があり、その反歌がこの短歌になったようです。
 子供は時代によって、生活の為に売られたり、戦力として利用されたりしてきましたが、私には子供や弱い者に対して、暴力を奮ったり、騙したりする気持ちが分かりません。どこか社会人として狂っているとしか言いようがありません。
 現在でも少子化対策を問題視されていますが、その考えの中には生産性を考えて言う人がいる事も事実です。
 子供は次の世代へのバトンタッチです。昔は子供は神様の授かりものと言いました。であれば、授かったのですから、大切に育てる義務があります。
 人間社会を考えた時、当然、授からない人がいても何も不思議ではありません。
 勝手な考えかも知れませんが、子供のいる人、いない人がうまく人間社会を調整しているのかも知れません。

楷書 行書 草書

168. [][ホウ][おとず-れる][たず-ねる][画数:11画][部首:言]

経籍古志けいせきほうこし

 書名、巻数、所蔵者、序跋じょばつ、奥書、蔵書印記などを記録した書籍の事だそうです。
 あまり難しい言葉なので、何だろうと思って調べて見ました。
 「わが国に伝存する漢籍の古写本、古版本を解説した書。森立之(たつゆき)(枳園(きえん))らの編で全8巻。1856年(安政3)成立。宋(そう)・元(げん)・明(みん)および朝鮮の古版本、わが国慶長(けいちょう)(1596~1615)以前の古写本や古活字版など760部を収め・・・」【出典:日本大百科全書 小学館.】とありましたが、その一部を引用しました。

楷書 行書 草書

169. [][ボウ][ モウ][な-い][画数:3画][部首:亠]

羊の嘆』

 「船頭多くして船山に上る」と同じで、方針が多岐に渡り、どれを選んでよいのか迷い、収拾がつかない事を現わしているのでしょう。
 ただ、『羊の嘆』の場合は、羊を追いかけて捕まえようとしたが、バラバラに逃げて捕まえられなかった事を、学問にたとえて、幾つもの道があるので真実の道が判らなくなる事を嘆くと言う意味で、中国の戦国時代、思想家の楊朱ようしゅが言ったとされています。

楷書 行書 草書

170. [][ボウ][わす-れる][画数:7画][部首:心]

『老いたる馬は道をれず』

 経験を積んだ者は、間違わないと言う場合に、こんな言葉を言うのでしょう。
 しかし、そんな亀の甲より年の劫と言った事も、情報がいとも簡単に調べられる近年では、価値が薄くなってしまったと思います。
 年寄りは若い者に随っていれば良いとは言いませんが、少なくとも人格高潔にして、若い人から慕われるような年の取り方をしたいと思います。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学六年生の文字の166.~170.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【暮】・日部(にちぶ)・ひ・にち・ひへん・にちへん
  2. 【宝】・宀部(べんぶ)・うかんむり
  3. 【訪】・言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  4. 【亡】・亠部(とうぶ)・けいさんかんむり・なべぶた・けさんかんむり
  5. 【忘】・心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ

 ・・・・つづく。

スポンサーリンク
モバイルバージョンを終了