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中学校で習う漢字三体字典 Part8

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

36. [][エイ][かげ][画数:15画][部首:彡]

『物がなければささず』

 当然と言えば当然なのですが、原因が無ければ結果は無いのが常識です。
 しかし、世の中には無から有を生む譬えもあります。そして火のない所に煙が立つ事もしばしば起こります。風評がそうです。
 この言葉のように常識で測れる事ならば、対処の方法もあると思うのですが、最近は常識では考えられない事も起こります。
 嘘で塗り固められ、人に真実と思わせるような詐欺や詐欺まがいの事が横行しています。
 どんな世界を構築しようとしているのでしょうか。

楷書 行書 草書

37. [][エイ][するど-い][画数:15画][部首:金]

披堅執ひけんしつえい

 この言葉の意味は全身に鎧をまとい、武器を持つ事ですが、私は若い頃から、理論武装と言う言葉をよく使うようになりました。
 交渉の相手が、弁護士さんや司法書士が多かったので、知らないでは済まされない環境にいた事がありました。
 その人達と対等にやり合うためには、やはり知識が重要な武器や防具になると思いました。
 そして、その時に知識や理論が必要である事を知ったのですが、勝つためには、出来るだけ法律を持ち出さず、人間としての在り方を主張する事にしました。

楷書 行書 草書

38. [疫][エキ][(ヤク)][画数:9画][部首:疒]

疫癘えきれい

 随分この流行病と闘った歴史が人間にはあります。多くは人間の手で解決を見たのですが、それでも死に至るような流行病が起こります。
 卑近な例では、インフルエンザやアレルギー性鼻炎(花粉症)などが季節によって流行ります。
 私も
全身アトピーになった事がありましたが、一昨年、またアトピーと思いお医者さんに診てもらったら、季節性のストレスと診断されました。これも流行病の一種かも知れませんね。

楷書 行書 草書

39. [][エツ][画数:10画][部首:心]

に入る』

 私は人に褒められる事に馴れていません。まあ、褒められる事が無いのかも知れませんが。
 私の母が私を褒めずに育てたせいかも知れません。ですから、褒められても、素直に喜べない体質になっています。なんだかその裏を考えてしまうようです。素直ではない天邪鬼のような、いやな性格に思えます。
 それでも、何か一生懸命やって結果が出た時などは、一人悦に入ります。内心、よし、と言う感じですか。

楷書 行書 草書

40. [][エツ][こ-す][こ-える][画数:12画][部首:走]

『信心過ぎて極楽を通りす』

 この言葉には頷けます。何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」であることは、このブログでも何度も取り上げました。
 なかなか丁度いい加減が難しいのですが、ほどほどが良いと思っています。
 昔は空手道の練習もやり過ぎる事が多かったのですが、最近では科学的にも過度の運動は、返って身体に良くない事が解かってきました。
 オーバーワークも、仕事だけではなくスポーツ界でもオーバートレーニング症候群と呼ばれるようになっています。
 適当にほどほどに、この兼ね合いが難しいのですが、やり過ぎても良くない事を知っておきましょう。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の36.~40.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【影】彡部(さんぶ)・さんづくり・けかざり・かみかざり
  2. 【鋭】金部(きんぶ)・かね・かねへん
  3. 【疫】疒部(だくぶ)・やまいだれ
  4. 【悦】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  5. 【越】走部(そうぶ)・はしる・そうにょう

 ・・・・つづく。

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