中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
56. [欧][オウ][画数:8画][部首:欠]
『西欧諸国』
西洋とも言いますが、イギリス・フランス・オランダの事を、東洋に対して言われています。現在では、国際連合が「オーストリア・オランダ・スイス・ドイツ・イギリス・フランス・ベルギー・モナコ・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク」の10か国を西ヨーロッパと分類しているようです。
日本では、「散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」と西洋文化の流入を歓迎した時期がありました。
ちなみに、欧と言うのは「欧羅巴」の略称らしいです。
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57. [殴][オウ][なぐ-る][画数:8画][部首:殳]
『殴打』
殴という漢字も「なぐる・うつ」、打も「たたく・うつ」と言う意味がありますから、二つの漢字を並べて強調した言葉なのでしょう。
これも書き言葉やあるいは、正式な文章の時に使うと思いますが、話し言葉にしては、すこし堅苦しく感じます。
ちなみに、空手では大部分「突く」と言います。力道山の空手チョップはあまり使いませんが、使う時もあります。この場合は「打つ」と言います。裏拳も「打つ」です。
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58. [翁][オウ][画数:10画][部首:羽]
『三歳の翁 百歳の童子』
まったくそのとおり、と思います。子供でも知恵ある者もいますし、齢を重ねても馬鹿な人もいます。
なぜでしょうか。経験は知恵を作ってくれるはずなのですが、多分体験をしても、それを昇華して経験にまでしていないのが原因だと思います。
やっぱり、ボーと生きてると良くないですね。
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59. [奥][オウ][おく][画数:12画][部首:大]
『奥歯に物が挟まったよう』
「ハッキリ言え」と言いたくなるような言い方をする人がいます。逆に「歯に衣着せぬ」の言葉が頭をよぎるように「ズバ」っと言う人がいます。
時と場合によりますが、どちらも受ける相手の気持ちを考えて話すべきだと思います。
時にはハッキリ言わない方が良い場合もありますし、ある時には、相手を怒らせてもズバッと言う必要がある場合もあると思います。
その時、その場所、あるいは場合を考えて、いわゆるTPOですね。
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60. [憶][オク][画数:16画][部首:心]
『経験は知恵の父記憶の母』
この言葉は「ことわざ辞典ONLINE.」に「人間の知恵は、経験とその記憶によって成り立っているということ。」とその意味が書かれています。
私の読解力の無さなのか、この言葉はそんな風には読む事ができません。
父や母は、言葉どおり両親とは思いません。父は偉大なものの譬え、母は物事を生み出す根本としても、言葉の並びに矛盾を感じてしまいます。
ただ、この言葉を咀嚼して、書き換えて表現してみると、「経験は、記憶から生み出され、人にとって偉大な知恵になる」こんな書き方なら私にも分かるのですが。
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