中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
71. [菓][カ][画数:11画][部首:艸]
『銘菓』
直ぐに頭に浮かぶのは、「とらやの羊羹」、「赤福餅」他にも銘菓と呼ばれる物は、全国に沢山あるのでしょうが、近頃は思い出すのに苦労します。
最近は、各地の駅で売られているようですが、昔はその場所に行かないと、買えない物でした。余計に値打が上がったのかも知れません。
「とらや」は、創業480年、「赤福」は創業300年と言われています。「とらや」は東京の物だと思っていましたが、創業の地は京都だそうです。
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72. [渦][カ][うず][画数:12画][部首:水]
『蜂房水渦』
水の渦かどうかは分かりませんが、戦後は大阪でも町が整理されずに、そんな言葉がピッタリの地域もありました。蜂の巣のように民家が密集したところです。
大阪で最も中心と言われている、阪神百貨店の南側は、民家ではないですが、小さな商店が立ち並んでいました。今では、ビルの地下に密集していますが。
そして、未だに、繁華街から少し離れると、民家が密集している所が見かけられます。火事があると消防自動車も通れません。大丈夫でしょうか。
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73. [嫁][カ][よめ][とつ-ぐ][画数:13画][部首:女]
『狐の嫁入り』
子供の頃は、よくこんな情景を見ました。今でも見かけるのかも知れませんが、あまり外に出る事も無いので解りません。
会社勤めのころは、会社から外にあまり出ませんでしたから、天気が良いのに雨に合う事も無かったと思います。
と、ここまで書いたのですが、なぜ狐の嫁入りと言うのか疑問に感じました。ようするに天気雨がです。
色々な説があるようです。
「晴れていても雨が降るという嘘のような状態を、何かに化かされているような感覚を感じて呼んだものと考えられており・・・」【出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)】もその一つでしょう。
また、同じウィキペディアには「江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎による『狐の嫁入図』」が載っていました。
この他、各地にその由来が伝承されているようです。
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74. [暇][カ][ひま][画数:13画][部首:日]
『貧乏暇なし』
そんな時代が確かに戦後ありました。「働けど働けど猶わが生活(暮らし)楽にならざりぢっと手を見る」石川啄木と言う詩人が詠んだ歌ですが、ふっと、そんな思いに駆られた人も多くいたと思います。
今でも格差社会と言われていますから、そう感じて働いている人もいると思います。
しかし、本当の貧乏は働き口がない事だと思います。暇を持て余している訳でもなく、暇な一日を過ごさざる境遇にある事だと思います。
自分の人生を振り返って、働ける事のありがたさをつくづく感じた事もありました。
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75. [禍][カ][画数:13画][部首:示]
『禍も三年経てば用に立つ』
「人の噂も七十五日」かも知れません。この言葉のように禍と言われる事も時間が立てば、何かの役に立つかも知れません。
ただ、この言葉の意味として役に立たない物はないと言う譬え方は、俄かに同意することができません。
なぜなら、世の中には役に立たない事もあると思うからです。もちろん、時代が違えば役に立つかも知れません。
「人生塞翁が馬」と言う事もありますから。
三年と言うのは別にきっちり三年と言う分けで無い事は、御存じのとおりです。
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