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中学校で習う漢字三体字典 Part21

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

101. [蓋][ガイ][ふた][画数:13画][部首:艸]

『破れ鍋に綴じ

 「破れ鍋にもふさわしい蓋があるように、どんな人にも相応の配偶者があること。また、配偶者は身分相応の者がよいことのたとえ。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】。
 よく耳にした言葉ですが、配偶者の事を言ったのですね。それは勘違いしていました。
 相応しい物、それにあった物、例えば名刀にあった拵えとか。そんな意味に思っていました。
 確かに長い間連れ添う相手ですから、相応しくない相手といがみ合いながら一生共にするのは苦痛だと思います。

楷書 行書 草書

102. [][ガイ][画数:13画][部首:言]

博』

 博学や博識とどう違うのでしょう。あまり聞きなれない言葉だと思っています。これも浅学のためかも知れません。
 ようするに、色々な事を知っていて学識者、有識者と呼ばれるような人を言うのでしょう。
 問題は、その人達は専門の人ではない事が問題なのかも知れません。
 幅広く知る事は大切なのですが、その人達が、如何にも専門の分野に長けているような発言をしている事に違和感を感じるのでしょうね。
 例えばテレビのコメンテーターなどです。何かテーマにそった取材や勉強を俄かにした結果を、さも事実であるかのように伝えるのは、どうかと思うのですが。

楷書 行書 草書

103. [][ガイ][画数:14画][部首:木]

こうがい

 こういう言葉もあるのですね。いわゆる「あらすじ」だと思うのですが、少しかしこまった文章を書く場合には使うと文章が締まるのかも知れません。いや、分かりませんけど。
 使う言葉としては、「大体」とか「大筋」、あるいは「概略」などの方が、一般的には通じるのかも知れません。というか、私はこんな難しい言葉は苦手です。

楷書 行書 草書

104. [][ガイ][画数:16画][部首:骨]

痩骨窮そうこつきゅうがい

 またまた難しそうな漢字が並びました。しかしジッとこの漢字を見ていると、やせ細った骨や体が浮かんでくるのではないでしょうか。ただ、この言葉から老人を想定するには、現在の世の中では無理があるようです。
 飽食の時代、メタボなどと言う言葉が市民権を得ていますので、老人と言えどもやせ細っているとは限りません。
 逆に運動もしないでいると、ますます太り気味になり、成人病にもなりかねません。
 見聞きしているのは、細い人は長生きをするらしいのです。一般的にはそう考えられます。
 しかし、私は長生きする人が長生きするのではないかと思っています。そりゃ、当たり前だろう、と言われそうです。
 私は運命論者ではありませんが、なんだか、身体に悪い事をしている人でも長生きしているのを見ますし、健康に十分注意をしていても、早く亡くなられる人がいる事を今までの人生で何度も見ました。
 ですから、細いからとか太っているからとあまり考えない方が良いと思います。
 ただ、一つ言えるのは、適正な体重は個人個人にあると思っています。これは運動と言うものを考えた時に、動きやすい身体と、動けない身体があると思っていますので、死ぬまで動けるような身体を維持したいとは思います。

楷書 行書 草書

105. [][かき][画数:9画][部首:土]

『親しき仲にをせよ』

 言い換えると、「親しき中にも礼儀あり」ですが、私は親しき仲だからこそ、一定の距離を持つべきだと考えています。
 その訳は、折角の間柄を壊したくない思いからです。
 とかく人は、土足で人の心に踏み込みます。それは自分でも知らない間に相手の気持ちを乱すのですから、いくら親しいと言っても限度があると思います。
 当然親しい仲ですから、許せる範囲も当然普通よりも緩やかだと思いますが、なんでも許されると思っていると、相手の逆鱗に触れてしまう事もあると思うのです。
 でなくても、相手に我慢をしいてしまうような事があるかも知れません。折角築いた仲を壊してしまわないよう、予め一線を引くべきではないのでしょうか。
 これも人それぞれで、垣根が無いからこそ親しいと思う人も中にはいると思います。特に育った環境や、お国柄によっても随分その価値観が違うようです。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の101.~105.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【蓋】艸部(そうぶ)・くさ・くさかんむり・そうこう
  2. 【該】言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  3. 【概】木部(もくぶ)・き・きへん
  4. 【骸】二部(にぶ)・ニ
  5. 【垣】土部(どぶ)・つち・つちへん

 ・・・・つづく。

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