中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
191. [及][キュウ][およ-ぶ][およ-び][およ-ぼす][画数:3画][部首:又]
『過ぎたるは猶及ばざるが如し』
なんどもよく似た言葉を引き合いに出し、この言葉を書いてきました。そしてその度に「足るを知る」ことが大切だと書きました。
もう10年も前になるんですね『「仕分け人」の蓮舫参院議員が「世界一になる理由は何があるんでしょうか?」と聞いた後、「2位じゃダメなんでしょうか?」と発言した。』、この言葉を聞いた時、批判の声があがりましたが、私はいつまでも上を目指していると、必ず壁にぶつかるんじゃないかと思ったものです。
日本人にとって、日本の国にとって一番よい立ち位置があるのではないでしょうか。
ここでもやはり、母の言葉を思い出します。「上見たらキリが無い、下を見てもキリが無い」。
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192. [丘][キュウ][おか][画数:5画][部首:一]
『丘山之功』
努力を重ねれば成功するとは限ませんが、この言葉のように無数の努力の結果が、偉大な功績に結びつくとしたら、それは称賛に価すると言えるでしょう。
最近は何の努力もしないで、財をなすチャンスに巡り合う人もいます。
チャンスに巡り合えない者の、僻みと言われても仕方ないのですが、やはり成功するにはそれなりの経緯があって欲しいと思います。
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193. [朽][キュウ][く-ちる][画数:6画][部首:木]
『貫朽粟陳』
あまりにも多くの財産を蓄えた人への、忠告の言葉でしょうか。「貨幣を溜め込みすぎて銭差しの紐が切れ、粟を溜め込みすぎて腐りかけるということから。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】そんな説明がありました。
確かに粟は腐りますが、金銀財宝は腐りません。しかし、必要以上に財産を貯め込んで、何をしたいのでしょうか。
持たない者がそんな事を言っても、説得力に欠けますが、必要な分だけあれば良いのでは、と思います。
必要な分と言うのが問題ですが。
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194. [臼][キュウ][うす][画数:6画][部首:臼]
『石臼を箸に刺す』
箸を石臼に刺す、あるいは、石臼を箸で刺すのであれば、無理であっても想像できるのですが、イメージできない事だからこんな諺ができたのでしょうか。
意味としては、無理難題を言う事になっています。
私の「てにをは」の使い方が違うのですかね。
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195. [糾][キュウ][画数:9画][部首:糸]
『糾問主義』
裁判における立場のあり方を表わした言葉ですね。この糾問主義では、現在のような検察がいなくて、裁判官対被告人の対立で裁判が行われます。
要するに検察と言う被告人を糾弾する立場の人がいなくて、裁判官が真実を明らかにして被告人を処罰します。
今の日本では裁判官、検察官、被告人(弁護士)などの立場によって真実を明らかにするという構図になっています。これを弾劾主義と呼ぶようです。
この場合は裁判官は客観的な立場で、検察官と被告人の言い分を判断して刑を確定します。
それにしても、人間が人間を裁くと言うのは、裁く者にとっては、とても荷の重い職業だと思います。
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