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中学校で習う漢字三体字典 Part40

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

196. [][キュウ][か-ぐ][画数:13画][部首:口]

り出しのぎ出し』

 この言葉どおりの出来事がありました。二人でエレベーターに乗った時に、一緒に乗った人が、おならをしたのです。
 それだけなら良いのですが、って良くもありませんが、エレベーターの扉が開いて、女性が乗って来たとたん、彼が「あっ臭」と言って私の顔を見て如何にも私がしたように言いました。
 これだけなら、冗談で済ませる事もできますが、こんな事が何度も続きました。おならだけではありません。自分の失敗や、私から聞いているのにさも自分が言ったように、転嫁するのです。責任だけではありません、手柄も自分に転嫁するのですから、釈然としない気持ちしか残りません。
 なるべくなら、こういう人に近づきたくないのですが、仕事上何年も共に同じ会社にいました。
 案外こういう人に限って、自分では何もできないのに、人の褌で相撲をとり、世渡りが上手です。

楷書 行書 草書

197. [][キュウ][きわ-める][きわ-まる][画数:15画][部首:穴]

鼠猫を噛む』

 ネズミだけではなく、人は追い詰められると何をするか分かりません。緊急避難だけではなく、人は自分を守るために、いつもとは違った力を発揮するようです。
 火事場の馬鹿力もそうですが、元からそんな能力を持っているのだと思います。
 ライオンはウサギを襲う時にも、全力を傾けると聞いたことがあります。
 人間はなぜだか、見た目に惑わされる事が多いです。ですから、人を侮ったり、逆に委縮したりして、本当の相手を見る事が出来ないと思います。
 私も何度か痛い思いをしました。自分では相手を侮っている気持ちはないのですが、気を抜いてしまう事がありました。
 その度にこの言葉を思い出すのですが、何度か体験している内に、全力を尽くすようになったと思います。

楷書 行書 草書

198. [][キョ][画数:5画][部首:工]

人大鵬玉子焼き』

 私が中学校の頃に言われた言葉です。私は小学校の時から野球は巨人、相撲は朝潮、そして幼稚園の頃から玉子は大好物でした。今でも玉子は好きでよく食べます。
 随分昔ですが、合宿の時に生卵が食事についていました。中には生卵を食べられない子もいて、全部私の所に持ってこさせました。
 いくら好物でも、生卵を八つも九つもいっぺんに飲むと、流石に気持ち悪くなりましたが、そんな顔も出来ず我慢した事が思い出されます。

楷書 行書 草書

199. [][キョ][こば-む][画数:8画][部首:手]

『去る者は追わず来る者はまず』

 道場を開いていると、必ず入門する者、そして去っていく者がいます。
 中には惜しい人が何人も入門して、そして去っていきました。
 私は、一時でもその時間を共有した人たちが、人生の中で少しでも、空手をやって良かったと思ってもらえれば良いと思っています。
 そして、最初に私の所に来た人の中で、今では、私の後を継いで道場を開いている人がいます。
 すでに50歳も半ばになりましたが、礒田正典師範です。
 また、入門日からすると既に37年を経過していますが、日下道美指導員も仕事に空手の指導に東奔西走している一人です。
 自分の弟子でありながら、頭の下がる思いがします。

楷書 行書 草書

200. [][キョ][コ][画数:8画][部首:手]

『猫でない 証に竹を 描いておき』

 よく、ものまねで、名前を先にいったり、終わる間際にに真似をした人の名前を言う事がありますが、それと同じ意味です。
 展覧会などの絵の下に作者が書いてありますが、誰の絵か直ぐに判ります。これは見た人に判ってもらうために表示されます。
 この場合は、虎を描いたのですが、猫に見えるので、背景に竹藪か竹を描いたのでしょう。
 これは川柳ですから、クスっと笑えれば良いと思います。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の196.~200.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【嗅】二部(にぶ)・ニ
  2. 【窮】穴部(けつぶ)・あな・あなかんむり
  3. 【巨】工部(こうぶ)・コウ・たくみへん・たくみ
  4. 【拒】手部(しゅぶ)・て・てへん
  5. 【拠】手部(しゅぶ)・て・てへん

 ・・・・つづく。

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