中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
211. [狭][キョウ][せま-い][せば-める][せば-まる][画数:9画][部首:犬]
『視野狭窄』
通常見ている範囲が狭くなっていく状態ですね。老人になると視野が狭くなるといいます。
まだ視野が狭くなったという自覚症状はありませんが、夜盲症、いわゆる鳥目かも知れません。夜になると物が見えにくくなり、何年か前に歳を考えて運転免許は更新しませんでした。返上すると写真代とか結構お金がかかりそうなので、そのまま放って置きました。
狭窄には求心狭窄と不規則狭窄があるようです。求心狭窄には緑内障、網膜色素変性症が原因の場合もありますが、ヒステリーでも起こるようです。
私自身はヒステリーとは思えないのですが、また、不規則狭窄の場合は網膜剥離、網膜出血の時に起こるようです。
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212. [恐][キョウ][おそ-れる][おそ-ろしい][画数:10画][部首:心]
『闘雀人を恐れず』
この言葉は無我夢中に戦っている時は、雀でも、予想外の強さを示し、人間が近づいても恐れないと言う意味らしいのですが、あいにく、雀が戦っているのを見た事がありません。
しかし、人間が必死になると、想像を絶する力を発揮しますので、侮ると後悔する羽目になります。くれぐれもご用心。
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213. [恭][キョウ][うやうや-しい][画数:10画][部首:心]
『前倨後恭』
「中国の戦国時代の遊説家の蘇秦は、諸国を放浪して貧しくなって故郷に帰ると、家族は偉そうに馬鹿にした態度をとった。
蘇秦は、その後に六国の宰相になって故郷に帰ると、家族は腰を低くして丁寧に迎え、媚びへつらったという故事から。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】。
現在でも肩書によって相手の様子が変わる事があります。肩書や地位は人生の中の一時のものだと思っています。そして、その立場になるとその立場に応じた役割があると思います。
しかし、殆どの人は、勘違いか、地位や名誉は威張るものだと思い、ふんぞり返って人に接する人がいます。傍から見ると滑稽なのですが、当の本人はいたって真顔です。
こんな人は、その地位を退いたとたん元気をなくしてしまいそうです。
私は地位や名誉は、その人のやるべき役割の、看板のようなものだと思っています。決して権力を欲しいままにしても良いわけではありません。
たとえこの言葉のように媚び諂う人がいたとしても、意に介さない方が良いと思います。
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214. [脅][キョウ][おびや-かす][おど-す][おど-かす][画数:10画][部首:肉]
『脅し文句』
精神的に追い込まれると、言う事を聞いてしまう。そんな性質が人間にはあるのでしょう。
人が嫌がる事をネタに脅しをかけると効果的と、真剣にネタを探す人もいます。
権力を持っている人、特にその人の地位や給与などに直接かかわっている人は、自分では気を付けていても、相手に対して威圧的な言動になってしまいます。
そんな権力を振りかざして、人々を牛耳っている人もいます。
そんな関係を築けば、いつ下克上が勃発するか分かったものではありません。それこそ、脅迫しているつもりが、自分の首を絞めている事になるのではないでしょうか。
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215. [矯][キョウ][た-める][画数:17画][部首:矢]
『矯めるなら若木のうち』
鉄は熱いうちに打て、と同じ意味だと思います。
しかし、若いうちと言うのも、時代により変化していると思います。
少し前までは、20代までが若いイメージでした。しかし、今では40代でもやり直しが十分効くと思います。幾つになってもやり直しが効くと言いますが、やはり限度はあると思います。
人生を一つのパッケージで見ると、やはり社会人になるまでに十分その基礎を築き、社会人になって五年から十年で成長してしまった方が、本人にも社会にとっても有益だと思います。
ちなみに、ここに「矯める」と言う言葉が出てきましたが、よく盆栽などで見られる、思った形にするために、枝ぶりを矯正することです。人間で言えば、躾けや教養に当たるのかも知れません。
この躾や教養が出来ている人は、定年になって会社を退いても、第二の人生を謳歌できるかも知れません。
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