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中学校で習う漢字三体字典 Part45

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

221. [][キン][画数:3画][部首:巾]

『錦は雑にならぬ』

 この言葉の錦と言うのは、織物でも高価な物は、雑巾としての用を足さないと言う意味で使われるのでしょうが、使えないのではなく、もったいないだけではないのでしょうか。ただ、金糸銀糸で織られた織物は、水を吸ってくれませんから、やはり使えない事もあるでしょう。
 もちろんこの言葉の意味は、良い物でも役に立つ場所も役に立たない場所もあると言う意味だと思うのですが、断言するほどの事でもないと思います。
 物は使いようともいいます。使い勝手が良いか悪いかは別にしても、使えない事はないと思います。
 しかし、適材適所と言う事もありますから、もてる才能を活かすためには、場所を選ぶ必要があります。
 例えば、雑巾で作った服が似合うのは、結婚式場や式典ではありません。逆に公園のベンチで寝そべったり、青テントから、お姫様のような恰好をして出て来ても様にならないのではないでしょうか。
 TPOに合わせた物や才能があると思います。

楷書 行書 草書

222. [][キン][画数:4画][部首:斤]

成風うんきんせいふう

 この言葉が当てはまるような、巧みな技術を身に付けたいものです。
 世の中の才能には色々あると思います。現在の職位では、管理職に向く人、またはそれを支える人、研究開発に向く人、作業に向いている人など、様々ですが、それも向き不向きがあると思います。
 特に職人や匠と言われるような、ずば抜けて技術がある人には「成風」のような言い方をして、一目置いても良いのではないかと思います。

楷書 行書 草書

223. [][キン][画数:11画][部首:艸]

ばいきん

 バイキンってこんな漢字を書くのですね。「菌」は知っていましたが、「」と言うのはこう書くのですね、覚えていると、ハナタカになるかも知れません。
 役に立たないと思っている事でも、知っているのと知らないとでは大きな違いがあります。覚えておきましょう。
 しかし、何度も『憂鬱』の『鬱』とか、林檎の『檎』などを覚えたのですが、今のところ鬱は書けますが、檎は直ぐに忘れてしまいます。
 私は通信教育で書道を学んでいる時、「王羲之」の『羲』を『義』と書いて訂正されました。老眼のせいにしてはいけません。キッチリ覚えておきましょう。

楷書 行書 草書

224. [][キン][こと][画数:12画][部首:玉]

きんせんに触れる』

 逆の言葉に「逆鱗に触れる」と言う言葉がありますが、これは私のような者でも知っている言葉の一つです。
 自分では気が付かないのですが、人に対しての言動には気を付けているようです。人からそんな風に言われた事があります。
 ただ、この言葉のように『琴線に触れる』ような言葉は、気恥ずかしさが先に立ち、言葉にできない性格です。こんな言葉をさらっと、嫌味なく言えたらいいな、と思います。この嫌味なく、というのが大切ですね。

楷書 行書 草書

225. [][キン][わず-か][画数:13画][部首:人]

きんさ

 この言葉自体は普通に使う言葉なので、大概は知っていますよね。
 100m走で初めてジム・ハインズが10秒の壁を破ったのが51年前と記録がありました。
 日本人は10秒の壁を破る事は出来ないと言われていましたが、近年続々と9秒台の記録を更新しています。
 それでも現在の世界最高記録が9秒58、しかも初めて人類が10秒を切ってから、既に41年が経過してからでした。ジャマイカのウサイン・ボルトが達成した記録です。
 その差は僅か0.37秒、そう僅差です。
 この僅差を縮めるため41年かかったのですから、とても、僅差と言う言葉では表せないですね。
 僅差にも色々あるのですね。
 ちなみに、この「僅」と言う活字、私の書いた文字と違いますね。私の文字は草冠の下に「一」がありません。しかし、間違ってはいないのです。
 活字でも楷書体では「」のようになっています。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の221.~225.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【巾】巾部(きんぶ)・はば・はばへん・きんへん・きんべん
  2. 【斤】斤部(きんぶ)・おの・おのづくり・キン
  3. 【菌】艸部(そうぶ)・くさ・くさかんむり・そうこう
  4. 【琴】玉部(ぎょくぶ)・たま・たまへん・おうへん
  5. 【僅】二部(にぶ)・ニ

 ・・・・つづく。

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