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中学校で習う漢字三体字典 Part71

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

351. [][コン][ねんご-ろ][画数:17画][部首:心]

到切至こんとうせっし

 この言葉のような立ち振る舞いができるようになりたいと思います。
 しかし、人間ですからどこかに抜け落ちる部分があるものです。
 真心が十分相手に伝わり、行き届いた事が、さりげなく行えるようになれれば良いですね。

楷書 行書 草書

352. [][サ][画数:7画][部首:水]

しゃみから長老にはなれぬ』

 沙弥と言うのは、お坊さんになりたての、いわゆる小僧と言われる人です。もちろんそんな人が長老になれる訳がありません。
 ようするに、ものには順序、段階があるということです。
 こういう修行と言うのは、必ず段階を踏んでこそ意味があると思います。
 若いうちは、実力主義と言うのか、実力が伴えば名人達人になれば良いと考えがちでした。
 しかし、道と言うものはそんなものではないと思うようになってきました。

楷書 行書 草書

353. [][サ][そそのか-す][画数:10画][部首:口]

煽動きょうさせんどう

 良い事なら煽動するのも許されると思うのですが、この言葉は、大概は悪い事を煽動する時に使われると思います。
 洗脳も同じ効果があり、このようなそそのかしは、現在でもあると思います。
 特に心が弱っている時に付け込む人がいますから、注意しましょう。

楷書 行書 草書

354. [][サ][画数:12画][部首:言]

百端けっさひゃくたん

 確かに今でも人を騙して、弱い者から財産を巻き上げている人もいます。
 昔の都会を「生き馬の目を抜く」と言い、油断できないと言われていましたが、これは別に人を騙すつもりは無かったのだと思います。
 ただ、田舎と違ってのんびり考えている間もなく事が運ばれていたのかも知れません。
 しかし、この譎詐百端けっさひゃくたんの言葉のような世界では、落ち着いて生活していられませんから、嘘やうらぎりの無いよう教育が必要なのかも知れません。

楷書 行書 草書

355. [][サ][くさり][画数:18画][部首:金]

骨立けいしょうこつりつ

 飽食の現在ではなかなかこんな人は見かけません。疲労困憊でやせ細っている人は、ユニセフのコマーシャルに出てくる赤ちゃんぐらいです。
 しかし、戦後すぐには、確かにやせ細って骨だけの人もいたと思います。それだけ世の中が経済的に満たされてきたのかも知れません。
 もちろん格差は広がっているように見えますが、形鎖骨立けいしょうこつりつと言われる人を見なくなっただけでも良いと思います。
 しかし、適度な運動をしないと、メタボになりますから、注意。これは自分に言い聞かせています。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の351.~355.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【懇】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  2. 【沙】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  3. 【唆】口部(こうぶ)・くち・くちへん
  4. 【詐】言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  5. 【鎖】金部(きんぶ)・かね・かねへん

 ・・・・つづく。

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