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中学校で習う漢字三体字典 Part75

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

371. [][サク][画数:10画][部首:糸]

『暗中模

 言葉としてはよく使われます。そして、何だか日常は、何でもよく解かっていて、堂々と人生を歩むかのような思いがしていませんか。
 私などは、常に暗中模索の中で、これまで生きて来たように思っています。
 もちろん、何事も想定内と言っている人もいますから、私のように暗闇の中にいる事の多い人間とは違う人もいるのでしょう。
 私なども人から見ると、案外、悩み等無いように見えているのかも知れません。
 しかし、大半は私のように、暗中模索の中で次の生き方を見付けて、人生を歩んでいるのだと思うのですが・・。

楷書 行書 草書

372. [][サク][ス][画数:12画][部首:酉]

でも蒟蒻でも』

 どうにもならない、そんな時に使う諺ですが、にっちもさっちも行かないとも言いますね。
 しかし、なぜ酢、なぜ蒟蒻なのでしょうね。
 まだ、「箸にも棒にも掛からぬ」の方が解りやすいのですが。
 「す【酢】 でも=蒟蒻(こんにゃく)[=酒塩(さかしお)]でも」【出典:精選版 日本国語大辞典.】にこのように書かれています。これを「酢でも酒、塩でも」と読めるとしたら、何を使っても料理できないと解釈する事もできるのですが。

楷書 行書 草書

373. [][サク][しぼ-る][画数:13画][部首:手]

しめかす

 「しぼりかす」とも読めます。要は、必要な物を取った残り物の事です。
 例えば、お酒を造る時に、最後に圧搾機でお酒が出来たら、その後に残っている搾りかすの事を酒粕と言うようにです。
 それにしても、私はお酒は飲まないのですが、甘酒も飲みますし、酒粕で作った粕汁は好物の内の一つに入ります。
 と、言う事は、残り物にも福があるって事ですね。
 余談ですが、私の家では酒粕に豚肉が入るのが定番です。小さい頃によその家で食べさせてもらったら、魚のブリが入っていたので驚きました。

楷書 行書 草書

374. [][サク][画数:16画][部首:金]

槃根ばんこんさくせつ

 事実は小説より奇なりと言いますから、毎日ドラマを観ていても、この言葉のように複雑怪奇なものはありますが、実際に起こる事は、考えても解決する事が困難な事もあります。
 特に思想や主義の違う場合、あるいは宗教観が違う場合には、問題の原因を知るだけでも一苦労すると思います。
 なぜ、と言う問題を先に解決しないと、本当の事情が分からず、解決するまでに絡み合った糸をほどくのと同様の作業が必要になります。
 ほどけてからも、一本の糸でない場合は、それから問題解決をするのですから、槃根錯節ばんこんさくせつそのものだと思います。
 ちなみに、『「槃根」は曲がりくねった木の根のこと。
「錯節」は入り組んだ木の節のこと。』【出典:四字熟語辞典ONLINE.】とありました。

楷書 行書 草書

375. [][さ-く][画数:9画][部首:口]

『一輪いても花は花』

 「腐っても鯛は鯛」と言う言葉も、「痩せても枯れても武士は武士」も同じ類の諺です。
 小さい存在であっても、花には違いがないと、その存在自体を評価する言葉です。
 しかし、確かに腐っても鯛は鯛には変わりありませんが、腐った鯛は鯛の役割を果たす事ができるのでしょうか。
 また痩せ細って今にも死にそうな武士は、武士の本懐を遂げる事ができるのでしょうか。私は疑問に感じます。
 ただ、この花の場合には、一輪でもその存在を感じ、心を豊かにしてくれるようです。
 今、私のマンションのベランダに薔薇が4輪咲いています。なんと蕾から咲くのに1ヵ月かかり、一輪ずつ咲くのに2週間ほどかかり、やっと4輪揃いました。そして初めの一輪もまだ頑張って咲いています。朝起きてこの花を眺めると心が平和な気持ちになります。
 しかし、この左端の一輪は去年の9月20日頃に咲きましたから、もう3ヵ月以上咲いてます。四季咲きバラと言うのでしょうが、不思議です。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の371.~375.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【索】糸部(べきぶ)・いと・いとへん
  2. 【酢】酉部(ゆうぶ)・とりへん・ひよみのとり・さけのとり・とり
  3. 【搾】手部(しゅぶ)・て・てへん
  4. 【錯】金部(きんぶ)・かね・かねへん
  5. 【咲】口部(こうぶ)・くち・くちへん

 ・・・・つづく。

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