中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
416. [蛇][ジャ][ダ][へび][画数:11画][部首:虫]
『蛇の道は蛇』
実際に蛇が他の蛇の通った道を知っているか、それは解りませんが、この諺は、同類の事は同類が一番詳しいと言った事でしょう。
例えば泥棒の事は、泥棒に聞くのが一番手っ取り早いと言う事でしょうか。
概ね、解らない事は、その道の専門家に聞くのが良いと、「餅は餅屋」などと同じ意味で辞書に載っています。
しかし、私のイメージはどうも悪い事の専門家のような気がしてしまいます。
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417. [酌][シャク][く-む][画数:10画][部首:酉]
『置き酌失礼 持たぬが不調法』
今は、隠居の身と呼んでも可笑しくないので、酒席に行く事も無いのですが、昔は酒もあまり嗜まないのに、意外とそんな場面を経験してきました。
確かにこちらが酒を注ごうと思って、徳利やビール瓶を差し出しているのに、お猪口やコップを取り上げない人はいませんでした。
これは習わなくても自然に出来ると思います。置いてあるコップやお猪口に注ぐ人もいませんし。
この諺が出来た当時は、そんな無礼な人がいたのかも知れません。
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418. [釈][シャク][画数:11画][部首:釆]
『遠慮会釈』
普通はこの言葉に「もしない」とかを付けて、礼儀知らずや強引な人を指して言うのかと思います。
この言葉自体は、遠慮も会釈も相手を思いやって控えめな立ち振る舞いをする事ですが、このまま使う事は稀ではないでしょうか。
現実にもそんな人は、沢山見てきました。もしかしたら、人から見ると、私もその内の一人かも知れません。
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419. [爵][シャク][画数:17画][部首:爪]
『爵牀』
私は見た事も聞いたこともありませんでした。
これは、漢名で日本では「狐の孫」とも書くらしいです。
野草図鑑には「穂状の花穂を狐の尻尾にみたて、花が小さいことからついた名。」【出典:樹げむ舎.】との記載があります。
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420. [寂][ジャク][(セキ)][さび][さび-しい][さび-れる][画数:11画][部首:宀]
『涅槃寂静』
知らなくても全然生活に困る言葉ではありませんが、少し仏教に興味が出ると、関係する書物には必ず出てくる言葉です。また空手道などを探求していくと、出くわす言葉かも知れません。
まず、涅槃ですが、悟りの境地を表わす事が多いです。本来は一つのはずですが、仏教にも色々あるのが現実で、その解釈は派によって様々です。
辞書では、死ぬ事と同義に扱われる事がありますが、確かに煩悩が無くなった状態で、この涅槃寂静のように心静かな境地とも言えます。
出来れば、生きている時に、悟りの境地に近づきたいものです。
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