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中学校で習う漢字三体字典 Part92

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

456. [][ジュン][たて][画数:9画][部首:目]

の両面を見よ』

 盾と言うのは防具です。その盾だけではなく、物事を観察する時は、色々な角度から見る必要があります、そんな時に心に置くべき言葉です。
 物事に熱中すると、視点が一点に集約されてしまう事も度々あります。
 空手道も同じ事が言えると思います。相手と対峙して、相手を見る方法があります。それは五輪の書、水之巻にある兵法の眼付と云事に観・見二つのことです。
 ただこの観・見と、両面を見るのとでは、すこし意味合いが違います。
 両面を見ると言うのは、違う角度から物事を見ないと本質が見えてこないと言う意味です。
 例えば、真上から見ても、横から見ても、円は円ですが、実は球体である場合があります。また長方形に見えても横から見ると三角形かも知れません。
 世の中の事は一面だけからみると、なんら変哲の無い事であっても、違った角度からみると複雑な要素が絡んでいる事もしばしばあります。
 逆に、複雑に見える事も、視点を変える事によって、簡単に解ける事もあるのではないでしょうか。
 物事によって視点は幾つもあります。一つでは計り知れない事が多いと知るべきでしょう。

楷書 行書 草書

457. [准][ジュン][画数:10画][部首:冫]

 元は「準」の俗字と言う事ですから、この漢字もそれに準ずるのでしょう。
 ただ、公文書では、この「准」は、ゆるす、と言う意味で使われるそうです。
 もともと正字・俗字が別の字として常用漢字に採用されているのは珍しいと言われています。
 この場合も、使われ方が同じであった俗字が、すこし使用方法を変えて一つの漢字になりました。
 ちなみに、批准や准行、あるいは階級や資格でその上に准ずる場合に、使われる准教授、准看護士などで使われています。

楷書 行書 草書

458. [][ジュン][画数:10画][部首:歹]

以身いしんじゅんり

 この言葉のように私利私欲だけを考えて一生を送る人がいるのでしょうか。
 少なくとも私の人生を振り返っても、「だけ」と言う人はいなかったような気がします。人との繋がりがなくこの世にいる人もいないような気がしています。と言うより、親から生を受けていますから、その時点で親との繋がりがあります。
 人との繋がりがあれば、私利私欲だけでは済まないと思います。人の事を考えること自体が、自分だけの事ではありませんから、自分の事を考える事と、人の事を考える事には差がありません。ただ意識していないだけだと思います。
 というのは、私利私欲だけを考えて突っ走ると、道を踏み間違えてしまい、気が付いたら、村八分、いやハミゴ、仲間外れになっていると思います。
 ですが、中には私利私欲だけしか考えていないのか、と思える人もいました。例えば、人の事を考える時にも利用しようとか、騙そうとか、です。
 そんな人でも世渡り上手な人もいたように思います。いかに世渡りが出来たとしても、私はそんな人にはなりたくありません。

楷書 行書 草書

459. [][ジュン][画数:12画][部首:彳]

姑息いんじゅんこそく

 この相反する言葉の繋ぎをどう解釈すれば良いのでしょう。
 「因循」は昔から続く習慣や方法にこだわり続けること。「姑息」はしばらく息をつくこと、転じて一時しのぎのこと。
根本的な解決をせずに、その場その場をしのぐことをいう言葉。【出典:四字熟語辞典ONLINE.】。
 解りますか。私には理解出来ません。
 相反と書いたのは、この出典から読み取れないと言う意味です。
 まず昔から続く習慣や方法にこだわり続けるのであれば、それは一時しのぎではなく、昔のやり方に固執していると思われます。ですから、その場しのぎではなく、絶対に譲る気持ちがない人だと思います。
 なぜ、昔の方法にこだわる事が一時しのぎなのでしょう。問題は、その方法が現在の状況に合わない場合には、時代に合わせた方法を考えれば良いと思うのですが。
 ですから、昔の方法を一時しのぎに使う、と言うならこの説明は解決するのだと思います。それなら、私も理解出来ます。
 「古い方法・習慣に従って改めようとしない・こと(さま)」【出典:大辞林第三版 三省堂.】と、因循の意味が書かれています。ここに書かれてあるように、「改めようとしない」と書くべきだと思います

 なんだか、自分で書いていて、知識の無さを棚に上げて、重箱の隅を楊枝でほじくるようで、老害に近いのかなと思いました。

楷書 行書 草書

460. [][ジュン][うるお-う][うるお-す][うる-む][画数:15画][部首:水]

『温良玉』

 前の項で、重箱の隅を楊枝でほじくるような書き方をした人間が言うのも可笑しいですが、この言葉のように温かく優しい性格に戻りましょう。
 戻ると書くと語弊があるようですが、元来私はそんな人だと、勝手に思っています。
 口は禍の元、チャックしておきましょう。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の456.~460.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【盾】目部(もくぶ)・め・めへん・よこめ
  2. 【准】冫部(ひょうぶ)・にすい
  3. 【殉】歹部(がつぶ)・ガツ・がつへん・かばねへん・しにがまえ・いちたへん
  4. 【循】彳部(てきぶ)・ぎょうにんべん
  5. 【潤】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず

 ・・・・つづく。

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