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中学校で習う漢字三体字典 Part131

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

651. [][タイ][画数:17画][部首:戈]

盆望天たいぼんぼうてん

 聖徳太子のように一度に幾つもの事はできないと言う言葉です。
 普通はそうだと思いますが、ながら族なんて言葉があるように、一度に幾つもこなす人もいるようです。
 しかし、この言葉の元になったように、一つ目が二つ目を遮るような関係では出来ないですね。「頭に盆を載せたままでは、盆が邪魔になって天を見上げることは出来ない」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】とありますが、誰もそんな事はしないと思います。
 そこで脳の働きはどうかと言うことを調べて見ました。
 私はてっきりシナプスとニューロンの関係から電気信号を送っているので一度に一つの情報しかやり取りしないと思っていました。
 しかし、。IT Media News  2010年4月 20日付の記事に「人間の脳はデュアルタスクが限界――仏研究者が発表」とありました。要するに、一緒に出来るのは、2つが限界だと言っています。と言う事は2つまでは同時にできるのでしょうか。

楷書 行書 草書

652. [][たき][画数:13画][部首:水]

『及ばぬ鯉の登り』

 この諺面白いですね。これは無駄な努力の事を言っていますが、逆に「鯉の滝登り」と言う、立身出世を表わした諺もあります。
 果たして、鯉は滝を登れるのでしょうか。

楷書 行書 草書

653. [][タク][画数:7画][部首:手]

良禽りょうきんは木をえらんでむ』

 禽ですから、鳥です。賢い鳥は木を選んで巣を造ると言う事から、この格言は出来たのでしょう。
 人間の世界では、親は選ぶ事は出来ませんが、会社は選ぶことが出来ます。そして会社と言えば旗振り役の社長も、調べれば選ぶことが出来ると思います。
 もちろんそんな事も調べないで、成り行きに任せて入社する場合が殆どだと思います。と言うと、いやしっかり調べましたと言われそうですが。
 しかし、社長が自分の意中の人であっても、上司を選ぶことが出来ないのが世の中だと思います。
 私も何度もこのブログに書きましたが、多くの職業を転々としましたから、その度に上司との人間関係でストレスが溜まったものです。
 そんな時は、一日でも早く、実力をつけてその上司を見返してやれば良いのです。

楷書 行書 草書

654. [][タク][さわ][画数:7画][部首:水]

『同袍同

 同期の桜、ですか。「貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の 庭に咲く」がこの歌の歌詞の一番目にあります。その軍歌が直ぐに浮かびます。
 私は戦争体験はありませんが、この歌は小さい頃によく聞きましたし、自分でも歌った覚えがあります。
 同期の桜と言っても、この四字熟語のように衣服を貸し合うような時代は経験がありません。
 よく「同じ釜の飯を食う」と言う言葉で表わす事があると思いますが、苦労を共にした仲間はやはり忘れがたいものです。
 しかし、これもその人によると思います。良い思い出があれば、同じ苦労を共にした仲間は得がたいものです。

楷書 行書 草書

655. [][タク][画数:8画][部首:十]

名論めいろんたくせつ

 会議をすると、この四字熟語のようにテーマを理解して、建設的で適切な意見を言う人がいます。そんな人がリーダーであれば、会議も有意義なものになると思います。
 私が経験した会議では、本当にそんな人は少数だったような気がします。
 ある人は、人の意見をオウム返しに同じ事を言って、さも自分が意見を言ったように悦に入っている人がいました。未だにその意味が理解できません。
 またある人は、まったく議題とは違う方向に話を進めようとする人もいました。この人の気持ちも理解出来ません。
 この言葉のように核心を突ければ良いのですが、会議ですから、色々な人の意見が出て最終的に核心にたどり着ければ会議の意味もあると思います。三人寄れば文殊の知恵と言うではありませんか。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の651.~655.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【戴】戈部(かぶ)・ほこ・ほこづくり・ほこがまえ・たすき・かのほこ
  2. 【滝】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  3. 【択】手部(しゅぶ)・て・てへん
  4. 【沢】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  5. 【卓】十部(じゅうぶ)・ジュウ

 ・・・・つづく。

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