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中学校で習う漢字三体字典 Part136

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

676. [][チ][は-じる][はじ][は-じらう][は-ずかしい][画数:10画][部首:心]

『命長ければ多し』

 人生100年と言われていますから、恥をかく為に生まれてきたようですね。
 まあ、日本人は恥の文化と言われていましたから、それも良いか、と思っています。
 随分前に西洋の「罪の文化」と日本の「恥の文化」についての記事がありました。
 この要旨は、日本は人目を気にする文化であり、西洋は罪と言う絶対的な基準で行動していると、書かれてありました。
 そこには、西洋人は人が見ていなくても、ゴミを捨てない習慣があり、日本人は人が見ているとゴミを捨てないが、見ていないと、平気でゴミを捨てると書かれています。
 これは一つの道徳観かも知れませんが、個人より家を重んじる、あるいは実質よりも名誉を重んじる傾向が、日本の歴史を紐解くとあったと思います。少し意味が交錯していますが、武士道精神とも言われています。
 この書き方は「恥」を一面で捉えていると思いますが、当たらずとも遠からず、人の目を優先する事により社会秩序が保たれていたとも解釈できます。
 現在は、コンプライアンスの精神で社会秩序が守られているようになってきたと思います。法治国家ですから。
 しかし、私は人の目も法律もどちらも優先するのが良いのではないかと思っています。「天知る地知る我知る人知る」と言うではありませんか。
 ある程度誰かに見られていると言う感覚がある方が、野放しにならなくて良いと思います。西洋人だってオシャレをするではありませんか。
 人間はあくまでも完全ではないと思いますから。

楷書 行書 草書

677. [][チ][いた-す][画数:10画][部首:至]

道館』

 日本大学理工学部の入学式の前に上京しました。そして、その日から空手道の道場探しをしました。
 なかなか自分の思うような道場がない中、一日が終わろうとしていた時、山手線の日暮里の駅で疲れてベンチに座った時、前に大きな看板がありました。
 それは空手道の道場の案内でした。早速、道場を訪れたのですが、扉が閉まっていて、大きな声で「お願いします」と言ったのです。
 出て来られたのは、お婆さんで、もうみんな帰ったので明日いらっしゃい、と言われました。それもそのはずです。夜の11時をだいぶ過ぎていました。
 後で知ったのですが、その時のお婆さんは、佐々木武先生のお母さんだったようです。その道場こそ私が学生時代からお世話になった致道館だったのです。
 随分長い間、この「致道」と言う名前は、「道に達する」あるいは、「道を極める」、その程度に考えていました。
 しかし、この「致道館」は、「庄内藩の藩校で文化2年(1805年)、庄内藩七代目藩主・酒井忠徳によって創設された学問所に始まる。」【出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』】とありますので、博識の佐々木武先生が、この名前を付けられたものと推察しています。
 ちなみに、佐々木武先生は随分この名前が気に入られていたのではないかと思います。息子さんの名前が「致道むねみち」ですから。

楷書 行書 草書

678. [][チ][おく-れる][おく-らす][おそ-い][画数:12画][部首:辵]

『支証の出しれ』

 この場合は証拠ですが、必要な時に必要な物が用意できなければ、何の役にも立ちません。
 何度もこのブログに書いていますが、「幸運の女神には前髪しかない」と言う言葉のとおり、後で口惜しく思っても後の祭りです。
 チャンスは待ち受けていて掴みたいものです。

楷書 行書 草書

679. [][チ][画数:13画][部首:疒]

『小言八百愚千粒』

 まあ色々な人がいます。どうでも良い事を延々と話す人です。暇つぶしにはなりますが、中でも愚痴はあまり聞きたくはありません。
 小言のようにぶつぶつではありませんが、私が勤めていた製造会社の社長は、朝から私を社長室に呼びつけ、終業のベルが鳴るまで、大きな声で私は叱られていた事がありました。それも毎日ですから堪ったものではありません。
 私が何か失敗したとかなら、それは仕方のない事と思いますが、思い当たる事はありません。
 どういう訳か知りたくなります。結局のところ真意は分かりませんでしたが、私の推察するところ、私を責めて反論した事を経営に生かす、と言うやり方だったような気がします。
 そりゃ、今までの工場長が長く続かないのも頷けました。

楷書 行書 草書

680. [][チ][画数:13画][部首:禾]

『幼園』

 私の幼い頃にも幼稚園はありました。その頃は保育園と言うのは無かったような気がします。しかし、保育園も託児所も明治時代からあったらしいです。ただ私が知らなかっただけですね。
 現在はこの幼稚園と言うのは、文部科学省幼児教育課の所管で、学校教育の一環として存在しているようです。
 また、幼稚園は満3歳以上で、それ以下の幼児は保育所に預けられます。この保育所は厚生労働省所管の児童福祉施設である事を今回知りました。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の676.~680.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【恥】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  2. 【致】至部(しぶ)・いたる・いたるへん
  3. 【遅】辵部(ちゃくぶ)・しんにょう・しんにゅう
  4. 【痴】疒部(だくぶ)・やまいだれ
  5. 【稚】禾部(かぶ)・いね・いねへん・のぎ・のぎへん

 ・・・・つづく。

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