サイトアイコン 髓心

中学校で習う漢字三体字典 Part161

スポンサーリンク

 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

801. [][ニン][しの-ぶ][しの-ばせる][画数:7画][部首:心]

『御意見五両、堪十両』

 ホントに頷ける言葉です。「ならぬ堪忍するが堪忍」と言いますから、堪忍袋の緒が切れても、決して良い結果には結びつきません。
 腹を立てても身体に悪いし、例え相手をやり込めても、スッキリしない事の方が多いと思います。また、暴力に訴えても、犯罪者になるだけです。
 やっぱり、堪忍十両の価値があるかも知れません。十両の価値を現在どれくらいかを調べて見ましたが、物品の価格で計算していますので、まちまちです。
 例えば、お蕎麦の代金で計算しますと約13万円になるそうです。と言う事は、十両は現在の130万円ですから、まあまあの価値です。
 しかし、場合によっては何千万円、何億円の価値に相当するかも知れません。
 ご意見と言うと大げさな感じですが、人の意見は聞く必要があると思います。中には「人の意見は四十まで」と言う諺もありますが、人の意見に左右されたり、依存されるのではなく、聞く耳を持った方が良いと思います。
 まして、自分とは価値観の違う人の意見は、きっと自分の進路にとって為になる事もあると思います。「良薬口に苦し」と言うではありませんか。

楷書 行書 草書

802. [][ネイ][画数:14画][部首:宀]

王侯将相んぞ種あらんやおうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや

 組織が立ち上がった当初、あるいは国が出来た初めは、この言葉のように、家柄や血統に関係なく、能力のある者が必要な地位に就く事ができると思います。
 残念ながら、歴史を見ても、組織が安定してくると、能力だけの評価ではなく、家柄や血筋、あるいは贔屓など、才能や努力とは全く接点のない事で、人を重用するのではないかと思われます。
 会社などの場合、創業者が自分の血の繋がった人間に継がせたい気持ちは解らないでもありませんが、果たしてその組織に取って問題が起こらないのでしょうか。
 もちろん、跡取りに才能があり、努力を惜しまない、かつ人間味の豊かな人であれば申し分ないのですが。

楷書 行書 草書

803. [][ネン][画数:11画][部首:手]

れ国会』

 本当に意味があって反対したり賛成するのであれば、捻じれていようが、真直ぐであろうが、構わないのですが、国会のやりとりを聞いていると、野党の言う事も与党の言う事も、真剣に国を良くしようと思っているのではなく、自分の党の保身しか見えてきません。
 特に辛辣な言葉で、一国の総理を罵倒するのは、見ていても決して好ましいとは思えないのですが、これが議会なんですかね。

楷書 行書 草書

804. [][ネン][ねば-る][画数:11画][部首:米]

り腰』

 この言葉、相撲から来ているらしいです。普通に使いますね。
 簡単には崩れないってことでしょう。腰砕けにならない為には、相撲にしても、仕事にしても、日ごろの努力が必要だと思います。
 空手の場合も、腰は重要な部分です。身体的にも臓器の要と書きますから、その大切さは十分認識しているはずです。
 ちょつとだけ、専門的な事を言いますと、例えば体を捌く場合に、相手の攻撃を避けようと、その目標とする部分を真っ先に動かしたくなると思います。しかし、そうして体を捌くと次の動作が不安定になり、ただ避けるだけになってしまいます。
 ですから、避けようとする部分が乗っている腰を動かして、それにその避けようとする部分が引き付けられるような動かし方をすると、次の動作は反撃に変わりますし、タイミングが合えば、避けるのと同時に反撃できるようになると思っています。
 これを実現しようと思うと、腰に十分な粘りと強さが必要になってきます。日ごろの何でもない稽古が身を結ぶと思います。

楷書 行書 草書

805. [][ノウ][なや-む][なや-ます][画数:10画][部首:心]

『客塵煩

 この言葉は、自分が予期するとかしないとか、関係なく外部からもたらされる、欲望や迷いの事です。
 人間の仕組みから考えると、当然の事だと思います。何か外部の刺激を感じて、あるいは受けてそれに対応できるように出来ているのが、人間と言う生物だと思います。
 ただ反応するだけではなく、人間は考える葦と言われるように、良い事も悪い事も考えてしまうように出来ています。
 ですから、それが煩悩になって心に取りついてしまう、そんな諺ですが、その煩悩を如何にして取り除くかが問題です。
 先日このブログにも書きましたが、私は、何かをしようとした時に、それを阻害する考えが、どこからか沸々と湧いてくるのですが、これも一つの煩悩だと思います。
 その一つの煩悩を回避するために、私は、その考えを無視し、行動に移す方法を取ります。意外と効果があります。
 何かうじうじして、行動に移れない時に、やってみてください。
 私は、毎日朝起きて練習に出かけるまで、この方法で現在の所うまく行っています。今朝もうまく行きました。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の801.~805.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【忍】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  2. 【寧】宀部(べんぶ)・うかんむり
  3. 【捻】手部(しゅぶ)・て・てへん
  4. 【粘】米部(べいぶ)・こめ・こめへん
  5. 【悩】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ

 ・・・・つづく。

スポンサーリンク
モバイルバージョンを終了