中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
826. [漠][バク][画数:13画][部首:水]
『漠然』
「ぼんやりとしてはっきりしないさま。広くてとりとめのないさま。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】。
今回のコロナウイルスも、どのようなものか、漠然としてハッキリしない事で、被害が拡大していると思います。
これからどこまで人間の社会生活に影響があるのかさえ、今のところ掴みどころがなく、将来の計画さえできません。
「照顧脚下」と今年の一筆として額に入れましたが、正にその時かも知れません。
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827. [縛][バク][しば-る][画数:16画][部首:糸]
『自縄自縛』
自分の言動によって、火の粉が自分に降りかかってくる場合もあります。
特に言葉には注意した方が良いと思うのは、経験からです。
安易に言った言葉で、人を傷つけてしまう場合もあるでしょう。逆に、自分が人の何気ない言葉によって傷ついている事も解らず、しばらくたってストレスになってから気が付くものです。
このような場合もあるのですが、例えば有言実行とばかりに、自分の目標を人に言った事によって、身動きが取れなくなる場合もあります。有言実行は潔い反面、自分を縛ってしまう事にもなりかねません。注意しましょう。
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828. [爆][バク][画数:19画][部首:火]
『検定爆薬』
爆薬にも検定があるのですね。
炭鉱の坑内には、天然ガスや炭塵が蔓延している場合がありますが、これに着火することのないように、検査しているのですね。この検査に合格したものを検定爆薬と言うようです。
できれば、爆薬もこのような社会生活に役に立つ使い方をすれば良いと思います。
しかし、原子爆弾は、初めから戦争の為に開発されたようです。色々な発明で有名なアインシュタインもその開発を求めた一人ですが、原子爆弾の父とまで言われる、ロバート・オッペンハイマーもいます。
確かに戦争下でそのような要請が差し迫っていたかも知れませんが、いずれの科学者や発明家もその発明品がもたらした結果について責任を負わないのが現実です。
特に原子力は今のところ、その廃棄物の処理さえ人間には不可能だと感じます。
自分たちで処理方法も考えないで、垂れ流しの発明など必要ないのではないかと考えています。
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829. [箸][はし][画数:15画][部首:竹]
『象箸玉杯』
象牙の箸と言えば中華料理。この言葉は、宝石で出来た杯も付きますから、贅沢三昧を表しているのでしょう。
ただ、この四字熟語には、そんな贅沢な欲求も含まれているようです。そんな欲求が進むと、止め処が無くなり、何を得ても満足しなくなるでしょう。
ですから、丁度自分に合う、あるいは出来る範囲の贅沢で満足すべきだと思います。
しかし、象牙の箸より木の箸の方が、滑らなくて使いやすいと思います。
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830. [肌][はだ][画数:6画][部首:肉]
『銘肌鏤骨』
読み方は、「めいきろうこつ」とも読めるようです。意味は「心にしっかりと刻み込み、決して忘れることがないこと。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】。
その時は、これは大事な事だから、忘れないようにしようと思うのですが、年と共に忘れてしまう事ばかりです。
しかし、『忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ』と言うのは、1952年から2年間NHKのラジオで放送された、脚本家菊田一夫氏の代表作「君の名は」の最初のナレーションの言葉です。
この「忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」と言うのは凄い心の切なさ、深さ、葛藤を表している名文だと思います。
そんな出来事は、人生の中で一つや二つ、皆あるのかも知れません。
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