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中学校で習う漢字三体字典 Part194

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 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

966. [][ホン][ひるがえ-る][ひるがえ-す][画数:18画][部首:羽]

覆地ふくちほんてん

 現在は、この言葉のように激動と呼ぶにふさわしい社会情勢だと思います。
 私が生きている僅かの間に、激動と呼ばれた時代を、何度も人々は乗り越えてきたように思います。
 この四字熟語は、そんな激しく変化する事を言いますが、現在進行中でいつ収束するのかさえ分からない、新型コロナウイルスの問題も、この四字熟語が匹敵すると思います。
 それでも、前述しましたように、僅か70年程の間に、何度もその苦難を乗り越えてきたのが、人類だと思います。
 今回も、きっとみんなが協力する事によって、越えていけるものと思っています。

楷書 行書 草書

967. [][ボン][(ハン)][画数:3画][部首:几]

『常鱗介』

 「じょうりんぼんすけ」ではありません。読み方は「じょうりんぼんかい」と読むそうです。
 でも、意味は凡人と同じですから、ぼんすけと読んでも良いかと、勝手に思っています。
 普通の人は、この文字のように魚や貝と比べられるのですね。
 でも、この社会は凡人が作っていると思います。ですから、凡人と言っても侮れないと思っています。
 自由主義が行き過ぎると、凡人が社会を動かす事になるので、それもちょっと心配です。

楷書 行書 草書

968. [][ボン][画数:9画][部首:皿]

『自分のの窪は見えず』

 そうですね、確かに首の後ろは一生見る事は出来ません。
 盆の窪が欠点の代表のように扱われるのは、どうかと思いますが、これは自分の欠点は見えない事を言っています。
 長所も短所も、人から言われてみないと、良く分かりません。
 すこしは解っているつもりでも、意外と自分の短所も長所も分からないものです。
 特に欠点は、人から指摘してもらって、早いうちに知っておくのが良いと思います。
 よほど親しい人でないと、言ってはくれませんが、もし、指摘してくれる人がいれば、大切にするべきでしょう。

楷書 行書 草書

969. [][マ][あさ][画数:11画][部首:麻]

につるるよもぎ

 「朱に交われば赤くなる」、と言う諺がある様に、この諺も、善人と付き合う事によって、感化され、誰もが善人になる。そんな時に使われる諺です。
 昔から、人間の性善説や性悪説が、一つの説として成り立っていますが、どちらに軍配を挙げて良いか迷う所です。
 私の勝手な言い分になるのかも知れませんが、生まれながらの悪人も善人もいないと思っています。
 育った環境や、教育、友人、家族などが、その人を形成していくのではないかと思っています。もちろん、その中には、反面教師になる場合もあるかも知れません。
 しかし、もっと穿った見方をすれば、その人が生まれる前から、善か悪の素養が眠っているのかも知れません。いわゆるDNAに組み込まれていると考える事も出来ます。
 だからと言って、人類全てを一括りにして、性善説や性悪説のようには思えません。それぞれの固有の資質です。
 違った言い方をすれば、これは素養ですから、それが芽生えるのも、枯れてしまうのも、やはり育ち方によるのではないかと。

楷書 行書 草書

970. [][マ][画数:15画][部首:手]

『塁をす』

 普通は、目標とした地位や技量に対して接近するのでしょうが、逆もあるかも知れません。
 うかうかしていると、こんな人には成りたくないと思っている人に近づいているかも知れません。
 これは、ネガティブな考え方ですから、出来ればポジティブに、現状より向上する所に近づきたいものです。
 その為に必要なのは、やはり努力と継続が大きな力となると思います。
 最近は努力と言うと、何だか敬遠されがちですが、私のような凡人が、少しでも天分を持ち合わせている人に近づくためには、努力も致し方ないと思います。
 そして、何より、素養のある人が、一年で成し遂げる事でも、三年、いや十年かかるかも知れませんが、諦めずに継続する事が、その糸口かも知れません。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の966.~970.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【翻】二部(にぶ)・ニ
  2. 【凡】几部(きぶ)・つくえ・きにょう・つくえきにょう・かぜかんむり・かぜがまえ
  3. 【盆】皿部(べいぶ)・さら
  4. 【麻】麻部(まぶ)・あさ・あさかんむり
  5. 【摩】手部(しゅぶ)・て・てへん

 ・・・・つづく。

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