サイトアイコン 髓心

中学校で習う漢字三体字典 Part198

スポンサーリンク

 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

986. [][ム][ほこ][画数:5画][部首:矛]

『自己盾』

 時々、自分の言っている事を、この言葉のように「自己矛盾」していないか、考える事があります。
 過去に行った事と違う事を言う時には、まず前言を撤回してから、新しい事を言う様にしないと、同じ人間が矛盾した事を言う事になりかねません。
 特に空手道の指導の場合には、習う側が混乱しないように、極力間違わないように発信しているつもりです。ただ、人間ですから間違いもあります。そんな時は、必ず前言を撤回して訂正するようにしています。

楷書 行書 草書

987. [][ム][きり][画数:19画][部首:雨]

『疑雲猜

 「周囲の人々の疑惑や嫉妬が、雲や霧がかかっているかのように晴れないこと。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】。
 それは疑惑を解明しないで、有耶無耶にしてしまうからでしょう。もし、疑惑の原因が解れば、直ぐにでもスッキリするのだと思います。
  しかし、嫉妬の場合は、元々ハッキリした根拠がある場合よりも、自分の心の問題が大半だと思います。
 私は幸いなことに、人を羨んだり妬んだりする事は、今までの人生でありません。どちらかと言うと、自分より優れている人を目標にしたり、尊敬する事が多かったと思います。
 嫉妬と言うと、男女関係にも起こるようです。もし、自分の好きな人が他に目を向ける事があったとしても、それは人間ですから仕方がないと思います。
 そしてそれが誤解であれば、自分の勝手な思い込みに過ぎません。ですから、嫉妬などしなくても良いと思います。

楷書 行書 草書

988. [][むすめ][画数:10画][部首:女]

を見るより母を見よ』

 この諺が出来た時代は、子供が受ける影響は、母親が一番大きかったと思います。
 子供の躾の大半は母親が担っていましたから、やはり娘の性格や立ち振る舞いに大きく影響があったのでしょう。
 しかし、現在はどうでしょうか。イクメンが増えて、父親も子供にかなり影響があるように思います。
 ただ、現在では、両親から育てられる環境より、DNAにプログラムされた事が、子供の性格や行動に大きく影響されていると考えられます。
 時々、自分が両親の癖や立ち振る舞いに、似ていると感じる事があります。血は水より濃い証拠でしょうか。

楷書 行書 草書

989. [][メイ][ミョウ][画数:10画][部首:冖]

冥冥之志』

 不言実行と同じように、公言しないで、目的を達成する事でしょうか。
 いやそれとも、努力している事を他人に見せない事なのでしょうか。
 私も、自分の稽古を人に見せないようにしてきました。努力している事を公にしない、そんな大層な事ではありません。
 理由は、みっともない姿を、人に見せたくないからに他なりません。
 稽古と言っても色々な方法があります。特に息が上がるような稽古は、見ていても感じの良い物ではないと思っています。
 真直ぐ立っていられなくて、膝に手をついて、呼吸を整えるのですが、あまり格好が良いとは思えないのです。もちろんこれは主観であり、自分でそう思っているだけなんですが。まあ言い方を変えれば、「ええかっこしい」なんでしょうね。
 これは器械体操をしていた時の癖かも知れません。器械体操は人に見せるのが目的です。ですから、一番出来の良い状態を人に見せたい。
 ようするに「ええかっこ」をする為に努力しています。特に練習は失敗ばかりをします。何度も失敗を繰り返して、やっと一つの技ができるようになります。そんな失敗を人に見せても仕方がないと思っていました。そんな名残かも知れませんね。
 ただ、これは全て言い訳で、自分を正当化するための詭弁でしかない事だと思います。

楷書 行書 草書

990. [][メイ][画数:14画][部首:金]

肌鏤骨めいきるこつ

 「心にしっかりと刻み込み、決して忘れることがないこと。」【出典:四字熟語辞典ONLINE.】。
 覚えていようとも思わないのに、いつまでも心に残っている事ってあります。
 もちろん、窮地を脱した時などもそうですが、何気ない一言が、いつまでも忘れられない事ってありますね。
 良い事も悪い事も含めてですが。
 悪い事はいつまでも覚えていても、決して精神衛生上よくありませんから、なるべく忘れるようにしています。
 しかし、良い事は、出来るだけ忘れないように、事あるごとに思い出します。そうする事によってより深く心に刻み込まれ、自分の行動規範にもなると思いますから。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の986.~990.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【矛】矛部(ぼうぶ)・ほこ・ほこへん
  2. 【霧】雨部(うぶ)・あめ・あめかんむり
  3. 【娘】女部(じょぶ)・おんな・おんなへん
  4. 【冥】冖部(べきぶ)・わかんむり・べきかんむり
  5. 【銘】金部(きんぶ)・かね・かねへん

 ・・・・つづく。

スポンサーリンク
モバイルバージョンを終了