中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
1106. [脇][わき][画数:10画][部首:肉]
『大丈夫金の脇差』
いくら何でも、金の脇差?。
体格の良い武士が腰に金の脇差をさせば、何も言う事がない。あるいは、念には及ばない。
と言う事らしいのですが、どうも「金」と言うのが引っかかります。
子供のおもちゃの脇差は、木刀か竹光だったかも知れません。それが大人になって本物の刀になったという事でしょうか。
または、体格の良い上に財力があれば、何の心配もいらないという事なのでしょうか。
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1107. [惑][ワク][まど-う][画数:12画][部首:心]
『不惑之年』
論語、為政篇2-4『子曰、吾十有五而志乎学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩』にある言葉です」 論語<不惑> 。
孔子のような賢人でも、40歳になるまでは、迷いに迷った人生だったのかも知れません。
私など70歳を超えてからも、まだ「不惑」は続いています。もう少し立つと、道に迷ってしまうかも知れません。
この道、空手道とか書道の話ではなく、道路の事ですが、そうはなりたくないと思っています。
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1108. [枠][わく][画数:8画][部首:木]
『減枠』
今では、キャッシングの限度枠を減少させる事などに、この言葉は使われています。
また、漁獲の割り当てされた量を減らす場合とか、色々な枠組みが決められていますが、その量を減らす時にも使われます。
もう、随分前になりますが、大蔵省から金融機関に対して行われた行政指導に総量規制がありました。
丁度私が不動産業を営んでいる時です。土地の買収を頼まれ、何とか売主との交渉が上手く行き、契約の段取りまで来たのですが、銀行側から飼い主に融資が下りなかったのです。
当然、これは飼い主と銀行との話が付いていて、私に買収の依頼があったのですが、土壇場に来て、大蔵省から銀行に対して総量規制があり、融資枠の減枠が行われました。
この売買に成功していれば、一生分の利益があったのですが、残念ながら叶えられませんでした。
かなり、売主との交渉に神経をすり減らしましたので、しばらく仕事に手が付かなった事が思い出されます。
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1109. [湾][ワン][画数:12画][部首:水]
『湾洞』
小さな入り江の事を言うのだと思います。これは釣りの用語なんでしょう。
父が、何気なく「わんど」と言っていたのですが、多分、この漢字で書くのでしょう。
それで調べて見たのですが、普通の辞書には無いようです。釣り用語にあるようです。
父も子供の頃から釣り好きで、晩年まで釣りに興じていました。
私も何度か一緒に川や池に連れて行ってもらった事がありました。
父は四国生まれで、小さい間に九州に移住したのですが、普通に「わんど」と言っていたので、九州の言葉だと思っていたのですが、全国的に釣りをする人の言葉のようです。
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1110. [腕][ワン][うで][画数:12画][部首:肉]
『腕を拱く』
「拱く」と言われると何のことかと思うのですが、「こまねく」と今では言うようです。
「こまねく」なら聞いたことがあります。これもちょっと辞書とは違う印象があります。
「何もしないで傍観している。手を出さずただ見ている。手をこまねく。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】。
これだけ見ると、自分は出来るのですが、手を出さずに冷ややかに見ている感じがします。
しかし、私のイメージでは、冷ややかに傍観するのではなく、手が出せない状態で、いらいらしている。そんな感じがしています。
どうなんでしょうか。
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