実用書写「市・区版」Part-277

玉川徹氏、東京などのまん延防止措置の適用に「自分の身は自分で守ってくださいとしか言いようがない状況」
報知新聞社 2021/04/09 09:16

　９日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜・午前８時）で、政府が週明けの１２日から東京都、京都府、沖縄県に対し新たにまん延防止等重点措置を適用する方針を固めたことを報じた。

　東京の期限は来月１１日までで東京２３区に加え、八王子、立川、武蔵野、府中、調布、町田の６市を対象とする方向で調整が進んでいる。一方で近隣の神奈川、埼玉、千葉の３県は適用されない。

　同局でコメンテーターの玉川徹氏は、新たな地域での重点措置の適用に「この番組でずっと言ってきた、こういうことをやったらいいんじゃないかっていうことをやらないですね。やらないので、感染が増えていくことに関して個人的には覚悟をしています」と指摘した。

　さらに「私は感染したくない、と。例えば高齢だったり、ある程度、僕のように年齢がいっていたりする人間にとってはリスクが高いので感染したくない、後遺症を残したくない人は自分の身は自分で守ってくださいとしか言いようがない状況になりつつあります」とコメントしていた。

　「この番組でずっと言ってきた、こういうことをやったらいいんじゃないかっていうことをやらないですね。やらないので、感染が増えていくことに関して個人的には覚悟をしています」とコメントしていますが、本当に最善の策があり発言していたのでしょうか。

　百歩譲って、その『こういうことをやったらいいんじゃないか』と言う事を実施していたとして、感染が収束していたのでしょうか。私には空論にしか聞こえません。

　今、本当にやらないといけない事が分っている人がいるのでしょうか。外野からは何でも言える国ですから、好きな事を言えると思いますが、実際に国を動かし、都道府県の住民を守れるのでしょうか。

　知事でも、預かっている人の数や、飲食店の数などに差があるように、実際には、今成功していると思われる、「やまなしグリーン・ゾーン認証」などはとても良いと思いますが、果たして他の県や都道府で出来るのでしょうか。ただ、参考にはするべきだと思っています。

　ただ、玉川氏が『自分の身は自分で守ってください』と言っていますが、何か悪いイメージで言っているように思います。もともと、自由主義と言うのは、自分の事は自分でやれるから自由、では無いのでしょうか。

　最近『自助』と言っても、自己責任か、とか、如何にも責任を転嫁しているようにしか取れないのは、如何なものでしょうか。

　やはり、自由主義を掲げるのであれば、自分の事は自分で守る事に意義があると思うのですが。なんでもかんでも人のせいにしても、何も良くなりません。

　国でやる事、都道府県単位でやる事、あるいは所属する町内会でやれる事、そしてその全てが個人に責任があると思います。個人の集まりが国を造っているからこそ、国民主権ではないのでしょうか。